日本の道路の素晴らしいところは、アメリカのようにPotholeがないところだと思う。私が住んでいるミシガン州では、たとえ高速道路でもしばしば道路に穴が空いていることがある。今回、Potholeと呼ばれている穴に落ち、タイヤをパンクさせてしまった。
ポットホール(Pothole)とは
ポットホール(Pothole)とは、道路上に時々現れる穴。
日本では、都市部では見たことはなく、舗装の古い田舎道にいくと何箇所か見たことがあるな、程度の遭遇頻度であるが、ここアメリカミシガン州では至る所にポットホールがある。
ポットホールのでき方
通常の舗装路は、アスファルトの路面舗装(PAVEMENT)・その下に路床舗装(SUB-BASE)、その下に土壌(Soil)という三重の構造である。道路表面から土壌に水が染み込み、冬にその水分が氷ると、膨張した氷は舗装を持ち上げる。そして気温が上がると今度はその氷が溶け、水は土壌に染み込むので、アスファルト路面とSUB-BASE間に空間ができる。その隙間を車両が走行することにより空間が潰れて、ポットホールが出現する。
下記は、横断歩道手前のポットホールの例。直径40センチほどある。
ポットホールにタイヤを落としてしまい、パンク
このポットホールにタイヤを落としてしまうと、運が悪いとパンクしてしまう。高速道路では速度が高いため、避けきれずにポットホールにフロント右輪を落としてしまった。速度が高かったことと、扁平率の低い235/40 R19なんていうタイヤを履いていることもあり、いとも簡単にリム突きパンク。
乗り心地や耐久性も勘案すると、もう少し扁平率の高いタイヤを履くのが正解だろう。いずれにせよ、スペアタイヤもないため、牽引にてタイヤ屋さんに入庫。減りも激しかったため、結局4本全て交換することになった。
ポットホールに前輪を落としてしまったために発生した今回の事象、自走して帰れるギリギリの距離だったので何とかなったものの、これが旅行先などだともうお手上げ状態だった。
先行車ありの高速道路のランプで、先行車がなにか避けたかな?という直後で、霧のため視界が悪く発見が遅れてしまい、避けきれなかった。ドライビングの予測スキルが未熟だったと反省。
ポットホールにハマらないために
車輪を打ち付けてしまったら、可能ならしばらく低速で走行して様子を見る。最近の車はスペアタイヤではなくパンク修理キットが多い。今回のようなリム打ちパンクでサイドウォールを激しく損傷した場合にはパンク修理キットでの修復は不可能である。なので、ポットホールを避ける技術をみにつけるしかない。
同僚のアメリカ人によると、波打っている路面を走っているときはポットホールがあるかもしれないと予測して速度を落とすのが良い、速度が低ければパンクする確率も低くなるし、前の車が避けた場合は、それにつられて避けておくのが良い、とのこと。
また、Potholeレポートを記載することで道路管理局側が素早く補修対応してくれることもあり得るため、見つけたらレポートを上げることも被害を減らす手助けとなると思われる。
まとめ
ポットホールはアメリカでよく見られる道路の穴。Freewayから、住宅地まで、そこら辺で見ることができる。深いポットホールに高速でハマってしまうと、リムを打ち付けてパンクしてしまう恐れがあるため、先行車の動きなどで事前にポットホールを注意しての運転が必要。
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