アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要)

HA36Sのオイル交換方法を記載する。基本的にはS660と同じく、交換頻度が高い(スズキによると、通常使用時: 6カ月又は5,000 kmごと、シビアコンディション時: 3カ月又は2,500 kmごと)。オイル容量少なく、かつ高回転まで回すような使い方をする軽自動車なので仕方がないとして、妻が通勤で一日60km。休日は家族のお出かけで使用するので、1ヶ月で考えると、60[km]×20日+150[km]×4(土日)=1,950km/月程度は使う。シビアコンディションで考えると、1ヶ月半毎に1回の交換が必要となる計算である。

S660のオイル交換の記事にも書いたが、ディーラーや自動車用品店に行くとなると結構手間なので私は自分でメンテナスを行っている。DIYでオイル交換をするとなると、エンジンのコンディションを自分で把握できること、同じグレードのオイルであれば、プロに任せるより安くできるメリットがある。

目次

エンジンオイルの選び方

アルトワークスの推奨粘度とグレードは、「5W-30(SL級以上)」となっている。オイルの選び方の詳細は以下記事参照。

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アルトワークスにも、Mobil1 5W-30を採用。通常使用域でもエンジン回転数が高い軽自動車ターボにとって、良いオイルだと思う。アルトワークスでもサーキット走行も行ったが、走行後中のタレや走行後の汚れなどもなかった。

エンジンオイル量は、オイルのみ交換時: 約2.4 Lオイルとフィルタ同時交換時: 約2.6 L

オイルフィルター

今回はオイルフィルタを交換するので、スズキ純正を手配。サービスマニュアル記載のフィルタ普通のアルト用のフィルタ、どちらでも使える(普通のアルト用のほうが微妙に長い)。部番が違ったのでディーラーで聞いたら「どっちでもいいですよ」だったので、その時手に入るもので安い方を選んでいる。

ドレンワッシャー

ドレンワッシャーは、Honda用(S660やフリードで使うので)を使っている。14[mm]のドレンワッシャーは、割と多くの車種で使われている。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):準備

ジャッキアップせずにオイル交換

ジャッキアップすると面倒なので、普段はスロープを使ってオイル交換している。オイルパンが前に来ているため、ノーマル車高なら余裕でアクセスできる。車高をギリギリまで落としているとかでなければ、これでなんとかなるだろう。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):スロープ

オイルの排出

ドレンボルト頭は14mm。簡単に外れる。初めにオイルフィラーキャプ(注ぎ口)を緩めておく。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):オイルの排出

ポイパックに直接入れてしまうとエンジンの金属粉も吸収されてしまう。コンディションを知るために一度オイル受けを設置して受ける。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):オイルの排出

オイルフィルター交換

エンジンオイルを抜いている間に、フィルターを交換する。こちらも、S660と同じ工具で外れる。途中でオイルが溢れてくるので、ある程度緩んだらカップレンチを外しておくと良い。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):フィルタ交換

フィルターにカッチリとはまってしまっている場合、工具で軽く「コンコン」って叩くと外れる。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):フィルタ交換
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オイルフィルターを取り付ける。シーリング(黒いゴムのところ)にエンジンオイルを塗布し、締め込んでいく。目的は、締付けの際にシーリングに均等に力をかけるため。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):フィルタ交換

着座したら(シーリングが取付面に当たったら)そこから3/4回転締め込む。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):フィルタ交換

オイルドレンボルトの締付け

オイルの排出は永遠に終わらないので、適当に切り上げる。大体10分も待てば十分。その間、フィルタの片付けとか、オイルの準備など。古いドレンワッシャーは必ず交換しよう。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):ドレンボルト締め付け

オイルドレンボルトの締め付けトルクは、35N・m。オイルで滑るので、32N・m程度でも適正トルクになっているようだ。要は、ワッシャが潰れた感覚があればそれで良い。32N・mで締めてマーキングしているが、緩んだことは無い。ここまでの作業が完了したら、ドレンボルトやオイルフィルター付近を清掃し、スロープから降ろす。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):ドレンボルト締め付け

エンジンオイルの注入

規定のエンジンオイル量を、オイルフィーラーから入れる。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):オイル注入

オイル量の確認

オイルフィラーキャップを閉めてからエンジンを始動し、3分後に停止する。エンジン停止後、5分後にオイル量を確認する。確認するには、一度オイルレベルゲージ(黄色いやつ)を引っこ抜き、ウェスで拭う。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):オイル量確認

その後、再びレベルゲージを差し込んで引っこ抜いたときのレベルゲージについたエンジンオイル量で確認する。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):オイル量確認

規定量入れていれば、特に問題ない範囲になっているハズだ。下図のMAX付近にあればOK。私はいつも下図のMAXに触れないように、かつMINより多く入っている状態となるように入れている。

アルトワークスDIYでエンジンオイル交換(ジャッキアップ不要):オイル量確認

近所を走行し、漏れがないかどうかを確認して完了。

今回使用した部品

オイル:Mobil-1 5W-30 SP

ドレンプラグワッシャー:94109-14000 ワツシヤー,ドレンプラグ 14MM

14[mm]のドレンワッシャーは、割と多くの車種で使われているので、まとめて購入。ちなみに、私が所有しているS660/フリードスパイク/アルトワークスはすべてコレでOK。

オイルフィルタ(交換する場合)

基本は、 サービスマニュアル記載のフィルタ普通のアルト用のフィルタ、どちらでも使える 。

サービスマニュアル記載は↓

こちら↓のほうが大きい。

スズキディーラーのメカニックに確認したところ「微妙なオイル量の差」とのこと。どうせ最後にオイル量を確認するので、オイル量が少しでも多いほうが良ければ 普通のアルト用のフィルタだし、純正にこだわるなら、 サービスマニュアル記載のフィルタ を選べばOK。

オイル処理箱:なんでも良い。値段と容量で選ぶ

値段が安く、自分の車両のオイル量に合わせたものを選べばOK。廃油は各自治体の規定に従って処理する。

今回使用したツール

オイルを注入するに当たり、ロングノズルの物があるととても楽

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