サスペンションの選定およびリアサス交換が完了したので、今度はフロントサスペンションを交換する。今回はフロントサスの交換だが、フロント周りのサビが酷いので、それなりに苦労した。
前回のリアサス交換の記事およびサスペンションの選定はこちら
フロントサスペンション交換
現在オイルパンやミッションの修理のためにステアリングラックとスタビ(スウェアバー)が車体から切り離されていて、フロントのサスペンションアームのみで車体にくっついている状態。
NBロードスターと構造的には変わらない。
スタビリンクの切り離し
サス本体に取り付けられているスタビリンクを緩める。工具は16[mm]のメガネと、供回り防止のために裏側に同じく16[mm](外車で結構使うサイズ)のスパナをかける。なお、旧サスはリア同様純正オーリンズ!
ABSの動作に必要な車輪速センサもサスにくっついているので、取り外す。
ナックルアームからサスを取り外す
続いて、このボルトを緩める。$800で購入したBMWのE46の錆びっぷりを甘く見ていた。。。CRC吹いて数分放置後、電動インパクトで「ドン」で行けるだろ、と思ったら大間違い。ハンマーでゴンゴン叩いた後、インパクトでやっと緩んだ。18[mm]のインパクトが効果的。
後はナックルの周り(上写真の赤丸付近)をゴンゴン叩いて、CRC吹いて、やっと抜けた。ステアリングラックが降りているので、タイロッドエンドを切り離す必要はなかったが、スタビリンク切っていればタイロッドエンドブーツを切り離す必要は無いと思う。
酷いサビ。。。。ナックル側も。コレだと新しいサスが入らないので、ヤスリで研磨したり清掃したり。
ちなみに、私の作業の場合、ステアリングラックが外れているので、木で支えないとラックが落ちます(汗)。
アッパーアームボルトを緩める
13[mm](また外車特有のサイズ)の3つのナットを緩める。エンジンルームなのでそれほど固着はなく、こちらは簡単に緩んだ。この3つのボルトでサスが吊られている状態なので、下からサスを上に押しつつ、3つ並行して緩める。
ナットを外すと、サスが抜ける。
新旧比較。新しいサスはイイね。
サスの取り付け
逆の手順で組み付ければOK。
アッパーマウントはキャンバー調整機構がついているが、初期セットのまま組み付け。
サビとの戦い
写真でみると、とても簡単そうに見えるが、実はサビとの戦いに相当時間を費やした。古い車なので致し方ないものの、固着しているボルト・ナットを緩めるのが大変。
特に、精度が悪い工具だと、簡単に舐めてしまうので、必ず信用できるブランドのものを使うこと。日本で整備していたときは、KTCとTONE、ソケット類はKTCと一部Kokenで揃えていた。
まとめ
レース車両のBMW E46のフロントサスの交換を実施した。サビまくっているフロントまわりでボルトを緩めるのに苦労したが、構造自体はNBロードスターと大きな違いはない。
サスペンションの選定とリアサス交換はこちら
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