私がS660を動かす頻度は月に3~4回程度。週末、趣味のドライブやサーキット走行である。毎日乗るのであればバッテリー上がりの心配はそれほど無いと思うのだが、私のような頻度が低い乗り方だと、暗電流(エンジンOFF時にもECUに供給されている電流)でバッテリーが放電してしまう。
放電対策
一度完全放電してしまったバッテリーは充電してもその性能が戻らない。そこで、乗る頻度が少ない車両は、暗電流が流れない状態にしてやれば良い。すなわち、バッテリーのマイナス端子を外すのが一番シンプルな対策となる(バッテリーマイナス端子を外すので、時計はリセットされてしまう)。
バッテリー端子の外し方
S660のバッテリーは、フロントフードを開けただけではは見えない。幌を格納するフロントのユーティリティボックスの後ろにあるためだ。
ユーティリティボックスを取り外すと中央にバッテリーが見える。
↑画像の黄色で囲われたバッテリーのマイナス端子側(黒い方)を外す。プラス側(赤いキャップがついている側)はバッテリー交換の時以外、基本は触らない。ちなみに慣れると、ユーティリティボックスを取り外さずにバッテリーのマイナス端子を外すことができる。
バッテリーのマイナス端子は奥まっていて工具が入りづらい。ラチェット機能付きのコンビネーションがあると非常に楽。世の中の殆どのクルマのバッテリー端子が10mmなので、これ一本あれば応用が効くし、臨時用の車載工具としても役に立つ。見て分かる通り手のひらにすっぽり収まり、ラチェット機構がついている。
外したバッテリーのマイナス端子は、養生テープで絶縁しておく。
このような作業を、S660を楽しんだ後に行っていたのだが、流石に面倒になってきた。そこで、バッテリーカットターミナルを装着することにした。
バッテリーカットターミナルの装着
バッテリーカットターミナルというものが売られている。造りは非常にシンプル。車両を動かさない時には下写真の黒いダイヤルを緩めるだけで電気を遮断できるというもの。
バッテリー端子形状にはB端子とD端子があるが、S660の場合はB端子を選択する(例外もあるが、一般的には電気消費量が多い高級車のバッテリーはD端子、軽自動車~普通車まではB端子のバッテリーが使われる)。
以前、NB8Cのロードスターに乗っていた時にも使っていた(ちなみに、NBロードスターのバッテリーはD端子なので注意。ロードスターはトランクにバッテリーが積まれており、水素発生を抑制するシールドバッテリーになっているのでお高い。こまめに遮断し、バッテリーは6年以上持った)。
取り付け
バッテリー端子とアース配線の間に挟んで取り付けるだけ。↓は取り付け前
取り付け後。
電線に無理な力がかからないように配慮。また、その他のボンネット内の構造物に干渉しないように取り付けること。
取り付け完了。純正のバッテリーの防水カバーへの干渉もなし。
取り付け効果
S660のバッテリーあがり防止のため、こまめにマイナス端子を外していた。今までは10mmの工具を突っ込んで回していたが、フロントのユーティリティボックスが邪魔をして工具が入りづらかった(腰に結構負担がかかる…)。
今回導入したバッテリーカットターミナルにより、片手で簡単にバッテリーを遮断することができるようになった。今まで工具を使って車両配線端子のネジを緩めたり締めたりすることによる端子のヘタリを心配しなくて済む。S660を動かす頻度が月に数回で週末のみという場合、バッテリーの寿命を延ばすことができるので経済的だ。
コメント
コメント一覧 (2件)
こういうのを取り付けるのも良いですが、私は運転席下のヒューズボックスにあるメインカット?の配線を外しています。これで9ヶ月放置してもバッテリーが上がることはありませんでした。サイトのURLを参照。
物の怪様
コメントありがとうございます!!なるほど!!知りませんでした。
参考にさせていただきます!!(やってみよ~)