Buick Enclave(ビュイック・アンクレイヴ)と聞いてピンときた人は相当なマニアだろう。GMの傘下のブランドで、以前は日本で高級路線を謳うアメ車として販売されていたが現在は撤退。アメリカだとよく見かけるが、モデルの種類も2025年7月現在、SUVが4車種しかない。今回は、ビュイックのラインナップで最も大きな2025年最新のEnclave(アンクレイヴ)に乗る機会があったのでレビュしてみた。
2025年モデル Buick Enclave レビュ
モデルはEnclave(アンクレイヴ)の3代目。一言でいうと、日本に比べて広い道路を、ガタイの大きな人たちがガーッと走るために最適化された車、という感じ。全幅:2006.6mm、全長:5181.6mmもあるので、日本ではかなり気を使って運転する必要があるだろう。
外観
メチャ大きなSUVである。外観は、大迫力のフロントグリル、切れ長のヘッドライトといった繊細さを取り入れたようなデザインとなっている。アメリカっぽいというよりは、最近の新興中国車みたいなイメージもあるなーという感じ。先進感のある良い外観だと思う。



内装
高級感の演出された内装。ステアリングやシートも革の質感で、落ち着いている。

運転席
ドライバーシートはホールド性というより安楽さに振っている。ドーンと巨大なメーターが鎮座している。

乗り込むと、Welcome表示でBUICKのロゴ。

メーターには運転に必要な速度、回転数のほか、ADAS系システムの動作表示の他、ナビ、エンタメ系の情報が並ぶ。ナビの操作はタッチスクリーンなのでシンプル。しかし、操作性を考えるとハードウェアのボタンが欲しいところだ。

なお、Android/Apple Carplayとの連携も可能。こちらはAndroid Autoと連携したところ。車両が通信機器にアクセスして名部を表示すると、右半分のエンタメ領域すべてが地図になるらしい。

後部座席
2+2+3の7人乗りレイアウトで、2列目はキャプテンシートとなっている。基本的に3列目は普段荷物置きとして使うことを想定されているようだ。

3列目を倒すと、海外旅行用のトランクが6つほど入る広大なスペースが出現。

ドライブフィール
2.5L 直列4気筒ターボエンジンで、328馬力。走り出しは大型のSUVなのでモッサリしているが、一度交通の流れに乗ってしまえばとても楽だ。8AT のトランスミッションも、スムーズにシフトチェンジしていく。今回は四輪駆動のモデルだったので、降雪地帯でも安心して運転できそう。
遮音カバーもバッチリで、回すと心地よいエンジン音がする。

ADAS
今回の車両には、ADASシステムはアダプティブクルーズコントロールと車線維持がついていたが、上級のオプションをつけると、「Super Cruise(スーパークルーズ)」というハンズオフの機能を搭載することができる。これはドライバーが手を離したまま、車両が加減速や停止、車線変更まで行えるシステム。動作する道路の条件は限られているが、長距離の旅行が楽になることは間違いない。
Super Cruiseの詳細はこちら
まとめ
今回、Buick Enclave(ビュイック・アンクレイヴ)に乗ってみた。日本ではこの大きさはかなり持て余すと思うが、アメリカの田舎道やフリーウェイ、地方都市を運転するにはとても楽な車両だ。日本だと、同じBuickの小型SUVであるEnvistaあたりであれば、なかなか見た目も良いし、使い勝手も良いのではないかと思う。
アメリカを訪れる予定があり、レンタカーなどを運転する機会があれば、海外でしか乗れないモデルを運転してみるのも楽しいだろう。

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