アメリカ-ミシガン州で免許取得してみた(筆記試験編)

今までアメリカに出張に来た際には、国際免許証で運転していたのだが、しばらく住むとなると免許の取得が必要になる。1年以内には日本に一時帰国する予定はあるのでそのときに国際免許証を発行することはできるものの、スーパーでお酒を買う際にいちいちパスポートを持ち歩くのも面倒だし、身分証として免許証が大変有用なのはアメリカでも同様。1年以上の滞在予定がある際には免許証を取得してしまうのが良いだろう。ミシガンでは日本のように、教習所なんて言うものはなく、一発試験。

目次

運転試験の勉強をしてみる

私が住むミシガン州の場合、What Every Driver Must Knowから問題がでるので、これを一通り読む。ちょっとページ数が多いけど、日本の免許所持者であれば、これを読み込んでおけば問題ないと思われる。日本の交通ルールとそう多くは変わらない。例えば、交差点での右左折の合図は日本だと30m手前、アメリカだと100ft手前なのだが、日本とルールが同じ。フィートとメートルの単位とか、インチの単位などはぱっと変換できると助けになる。

その他、不安だったのでYoutubeで「お住いの州+driver’s license」で調べるといくつか想定問題が出てくる(役に立つが、ところどころ正解や設問がそもそも間違っているので、完全に信じない方が良い)。まぁ、Youtubeは酒でも飲みながらゆるりと、What Every Driver Must Knowの確認のつもりでやるのが良さそう。例えば、これはネタだと思うw

問)3秒ルールとはなにか?
A)車の中で床にスナックを落としても、3秒以内であれば食べても大丈夫
B)3秒だけであれば携帯電話を使ってもOK
C)追従する前走車との距離を判断するのに有用
D)乗客全員がシートベルトを締めるまでにかける時間

ミシガン州の免許取得の手順

あまり大きな差はないと思われるものの、州によって微妙に扱いが違うので、それぞれの州の管轄部門に確認が必要。私が住むミシガン州の場合はこちらhttps://www.michigan.gov/sos

ちなみに、オハイオ州ではなんと、

日本の運転免許証を保持している場合は、日本とオハイオ州の間の運転免許取得手続の簡素化により、学科試験、技能試験が免除となります。

デトロイト領事館 https://www.detroit.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/lifeinfo.html
ミシガン・オハイオ州の運転免許証の取得方法  より

なんてこともある。一方、ミシガン州の場合、まずはSOS(Secretary of State)オフィスのWebページからスケジュール予約をする必要がある。

Pre-application

申し込みにあたり、私が用意した書類は以下

  • Social Security Card
  • I-94(渡航証明書。https://i94.cbp.dhs.gov/I94から電子発行可能)を印刷したもの
  • Out of State DL/ID:日本の運転免許証(国際免許証じゃなくて日本語の免許証)
  • 住所の証明(電気料金の請求書など自宅住所と氏名が確認できる書類2点)
    私は、自宅に送られてきた銀行口座の残高証明書と不動産賃貸契約書でOKだった。
  • 日本の免許証の翻訳(これがあると、30日間の仮免許申請をすっ飛ばして筆記試験合格したら即路上試験できる)

これを用意しつつ、予約を行う。書類は最悪、試験日までに用意しておけば良い。

まず、基本情報を入力したPre-application(事前申し込みフォーム)を発行する。こちらにアクセスし、カテゴリー「Driver」を選択。

サービスは「First-time Michigan Driver’s License, ID, or Permit」

ここから、下図「Please click here to fill out a pre-application if you have not yet done so.」をクリック。

Pre-Applyのページが開くので、質問に答える。私の場合、

  • ミシガン州運転免許やIDを持っているか?→No
  • Acknowledgementにチェック
  • ミシガンに住んでるか?→Yes
  • USAの市民か?→No
  • 住所の他に郵便を届けるアドレスを追加するか?→No
  • 臓器移植ドナー登録を希望するか?→Yes
  • 希望するライセンスの種類は?→Driver’s License、および Standard Driver’s License
  • ベテラン(退役軍人)の記載を加えますか?→No
  • 氏名、年齢、生年月日、身長、体重、性別、目の色を入力
  • 必要な連絡先を登録。携帯電話とメールを入力した。
  • 住所入力
  • 前のリストで選択したドキュメントを選択(これは人によって違うと思う)
  • 投票権についてはスルー

その後、Pre-application番号(Pから始まる10桁の数字)が発行されるので、再びSOSのWebページに入力する。

その場で筆記試験の予約できるが、テスト受けられない曜日と時間の注意書きがあるのでその時間には入れないように。最寄りのSOSオフィスを選択して、提出。

予約した時間に予約したSOSオフィスに行く

クリスマス休暇中ということもあり、結構混んでいた。13:30に予約して、実際に呼ばれたのが14:20。途中オバサマが受付の女性に「アポイント14:00に予約してたんだけど、私はいつ呼ばれるの?」って結構キツイ口調で抗議してたが、受付の女性も言われ慣れている感じで、ハイハイ、みたいな塩対応。

ここで、予約時にチェック入れた書類を窓口のお姉さんに提出して試験を受ける。ちなみに、日本の免許証の翻訳を持っていく事により、30日間の仮免許申請をすっ飛ばして筆記試験合格したら当日から即路上試験できる。

私の場合、翻訳を自分でやってみた(窓口でNGだって言われても、国際免許で普段運転しているので困らないし、最悪30日待てばいいだけだから)。本来は認定の翻訳者のサイン入りの書類が一番確実なのだが、ダメ元で自分で試してみたい人はExcelのフォーマットを用意しておいたので、良かったら自己責任でどうぞ(ゴールド免許用なので、その他の免許の場合は適宜改変してお使いください)。お手元の免許証に従って必要事項を入力して印刷し、一番下に自筆の漢字サインを記入して持っていったら受け取ってもらえた。

筆記試験は日本語での試験が可能

窓口のお姉さんに「日本語の試験でお願いします」というと「OK! Good Luck!」とのこと。と言われて指定された番号のコンピュータに向かう。タッチパネル式で問題に答えていく。もちろん携帯などの使用は禁止。

はじめに2択の標識問題10問。その後3択の知識を問う問題が40問。

標識問題は10問。そのうち8問正解すればPASS。3回不正解すると不合格。だけど、分からなければ「スキップ」という選択肢があり、次の問題に進めて不正解にはカウントされないので不安なやつがあれば飛ばせばOK。知識問題は40問のうち30問正解すればPASS。11回間違えるとその時点で不合格。こちらも分からない問題はスキップ可能。

日本の免許を持っていて、しばらく国際免許証で運転をしていれば、それほど難しいものではない。ちなみに、問題の翻訳および考え方の問題と思われるミスを一つやらかしたので共有。

問)運転中の携帯電話の使用が原因で事故で最も多く増えるのは?
A)前方の衝突
B)側方の衝突
C)後方の衝突
正解は、C)後方の衝突、だったのだが、A)を選んでしまった。(前の車に後ろから突っ込んでしまう)「後方の衝突」という意味なのね。この辺の翻訳ニュアンスの違いと、すべて英語で受ける場合のハードルを加味して、英語で受けるか日本語で受けるかを考えるのが良いだろう。英語が得な人なら英語で受けるのが良いかも。

筆記試験に無事合格

合格したことを窓口に告げると、筆記試験に合格した証明書がもらえる。なお、翻訳した免許証が受理されていたので、30日の仮免許期間は無し。

その場で、「ミシガン州は路上教習は業者が行っている。すぐ隣に路上試験やってる業者がある、そこへ行くとよい。今やってるから。受かったらまたおいで」と言われたので行ってみるも、「今日は予約で一杯。終了したので、今日は無理。Web経由でアポイントが必要」。ということで、そのまま帰宅。

次回は路上試験編

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • アメリカでの生活、楽しく拝見しています。
    個人情報で目の色というのは、単一人種な国では思いもつかないところですね!
    なんの役にたつのか、理由は考えてもさっぱりわかりませんけども。

    • tokumori様
      コメントありがとうございます。目の色はなかなか変えられないので、本人確認のための手がかりになるんでしょうか。
      同僚のアメリカ人ですごく済んだブルーの瞳の男性がいて、思わず綺麗だなーと見入ってしまったことがあります。変な誤解をされたかもしれません(笑)

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