アルトワークスのタイヤ選定について。アルトワークスはその軽さを活かしてキビキビ走ってくれるクルマ。タイヤはある程度のグリップのものを履きたいと考えている。以前はNANKANG NS-2Rを履いていた。これはガチなハイグリップラジアルで、ロードノイズもひどく、ライフも我が家の乗り方だと9ヶ月で寿命。今回はAutowayで販売しているFINALIST 595 EVOを試してみたのでレポートする。
DIYでのタイヤ交換方法については、スタッドレスタイヤ交換の記事を参照
なお、フリード用の海外製ノーマルタイヤについてはこちらの記事↓を参照
HA36アルトワークスの純正タイヤサイズは165/55R15
アルトワークス純正タイヤのサイズは、サイズは165/55R15 75V。銘柄はブリヂストンのRE050A(専用タイヤ)。アルトワークス用に専用開発されたタイヤであり、量販店では購入できない。いわゆるハイグリップラジアルではないのでグリップもそれ程高くはなく、ライフも長め。純正にこだわらなければ、同じサイズの別銘柄のタイヤを探したほうが安く済む。同じくらいの性能で、ブリヂストンのタイヤを選ぶならブリヂストンRE004が丁度良い。
価格としてはちょっと高めか。特に長距離を走ったり、峠道を楽しむといったマルチな使い方をする場合、寿命も考えると費用を安く抑えたいところだ。そこで、Autowayで販売しているFINALIST 595 EVOを購入してみた。1本5,000円程度で購入できる。
FINALIST 595 EVOってどんなタイヤ?
台湾製のいわゆる「アジアンタイヤ」にカテゴライズされるタイヤ。その特徴は何と言っても価格。1本5,000円程度で手に入る。アルトワークスのようにガンガン走ってマルチに使えるクルマの場合には、街乗りで使うパターンも多いはずだ。
ちなみに、格安タイヤについての偏見は今は特にない。昔はサーキットで熱が入るとすぐ真円度が落ちてジャダーの原因になったりブロック飛びが発生したりして辟易したが…。今では家族車のフリードスパイクもAutowayで扱っているタイヤを愛用している。これと言って不満もなく満足している。
NANKANG NS-2Rとの比較
実は、このタイヤを履く前はNANKANG NS-2Rを1シーズン毎に交換していた(3セット使った)。サイドウォールの硬さのためと思われる限界領域のピーキーさというか粘りのなさ、熱が入った時のグリップの低下はあるものの、全体的にグリップはとても良くサーキット走行もこなせるタイヤだ。
しかし、街乗りも含めた一般的な使い方からすると非常にクセが有るタイヤだったのでおすすめしていなかった。
NS-2Rをおすすめしなかった理由
1)グリップは非常に良い(FINALIST 595より一段上のグリップ)のだが、サイドウォールが硬いので街乗りには厳しい。ゴツゴツした突き上げがある。
2)走行ノイズが大きい。NS-2Rを通勤車に投入した当日、「ちょっと!タイヤからパンクしてるみたいな異音がする」という電話が嫁からかかってきた程(マジで)。慣れれば問題ないが、アルトワークスの純正サイズ165/55R15 を履かせると、60km/h~70km/hのノイズが非常に大きい。
3)溝が浅いためどうしても寿命が短い。1シーズンで必ず交換しなければならなかった。しかも、サイドウォールが硬いため2~3年経ったNS-2Rは、交換の際にチェンジャーが止まってしまうことがあるらしい(今回、タイヤの組み換えを依頼したタイヤ屋さんが言ってた)。
サーキット練習用のタイヤとしては安くて良い。1シーズン毎にタイヤ交換する使い方で、ロードノイズ全く気にしない!という人ならアリだ。しかし、そんな使い方する人は少数だ。価格も最近上がり気味。
街乗りは安く済ませたいし、峠のドライブで楽しく走りたいというニーズがあるはずで、FINALIST 595 EVOはそれに適するかどうかの観点でレビュしたい。
FINALIST 595 EVO
台湾のタイヤメーカーFEDERALから発売しているタイヤのようだ。古くからあるアジアンタイヤのメーカーなので、アメリカ市場や日本市場では「知っている人は知っている」タイヤ。そのコストパフォーマンスには以前から定評がある。価格も安く、使いやすいタイヤを多くリリースしている。
FINALIST 595 EVOタイヤ交換後のレビュ
タイヤのパターンは「どこかで見たことある複数のタイヤのパターンの組み合わせ」。見た目は悪くない。早速交換したので、走行してみた。
街乗り
街乗りはとても静か。ある回転数でバタバタいうこともない。エコタイヤに比べると当然ノイズはあるのだが、この車ではそんなことを気にしてたら楽しめないので気にしない。ちなみに、国産のスタッドレスくらいのノイズで、アルトワークスの純正タイヤと同じ程度。
ライフ
溝は深め。TREAD WEAR(耐摩耗性指標。大きければ大きいほど長持ち)は260。いわゆるハイグリップラジアルで100~200。それより耐摩耗性が高いので、ライフは期待できる。
我が家では、通勤主体で年2万キロ(夏タイヤのみで14,000km)以上の距離を乗る。以前は、TREAD WERA120のNS-2Rがだいたい14,000kmで交換だったので、その倍は持つのではないかと期待している。この価格なので、頻繁にフレッシュなタイヤに交換する方がお得だ。
1年履いてみてのインプレッション
スタッドレスに交換するまで約14,000km。街乗り中心に、たまに峠走行という使い方での溝の残りはこちら
↑は駆動輪。ひび割れもないし、スリップサインが出るまで、2[mm]ほどある。長距離通勤の使い方でも、もう1シーズン行けそう。
通勤~峠を楽しむには必要十分以上
アルトワークスの純正タイヤと同等以上のグリップ感。細かいところを言うと、高速域でステアリングをゆっくり切り込んだ瞬間の手応えが、国産のそれに比べて若干だが弱く感じる。ちなみに、限界領域付近でもいきなり破綻するような挙動はなく、丁寧な操作をしてやるとツツツッっと綺麗な弱アンダーになる。いきなりリアが破綻してオーバーなんてこともなく、通勤から峠道を楽しむのであれば楽しく走れることは間違いない。ウェット路面でも深い溝のおかげでNS-2Rより安心してドライブできる。
我が家のアルトワークスは妻の通勤や峠ドライブがメイン。なのでタイヤコストは重視すべき指標となるし、グリップについては、週末に私や妻が峠で楽しく走る事ためには十分以上だ。ここ一発のタイムを狙う場合、サーキットでは心許ないが、練習用であればサーキット走行にも丁度良いだろう。
今回選んだFINALIST 595 EVO 165/55R15 75Vは、峠道を楽しく走れて通勤にも快適、おまけに安い、更にライフも長い!ということでオススメ。
購入方法とタイヤ交換について
今回は、Autowayが提携するタイヤショップ(タイヤピット取付店)で取付を行った。Autowayサイトから検索できる。Autowayから直接取付店に配送、取付店ではクルマからの取り外し、取付まで行ってくれるサービスがあるのでそちらを利用してみた。タイヤ交換で1本あたりの工賃が2,000円ちょっと。
まとめ
今回選んだFINALIST 595 EVO 165/55R15 75Vは、峠道を楽しく走れて通勤にも十分なタイヤといえるだろう。コスパも良いのでしばらくこれを毎年リピートする予定。安さは、この車にとってとても重要なファクタの一つだと思う。
2万km走行した際のレビュについてはこちら
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