S660のマフラー選びと交換の目的

S660のマフラーを交換した。今後のパワーアップを考慮してというのもあるが、何よりオープンエアーでガソリンエンジンの音を楽しみたいというのも大きな理由の一つである。この記事では、S660のマフラー交換を検討している人向けにマフラー交換のメリットやデメリット、車検や音量、さらに完全なる個人的主観からのオススメマフラーを紹介する。

リアバンパーを取り外さないで作業している。作業の方法についてはこちらを参照。

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目次

マフラーを変える意味

クルマを弄っている人が比較的初期に交換するアイテムの一つにマフラーがある。マフラーの役割は、エンジンの爆発音を、マフラーについているサイレンサー(タイコ)を通して消音する役割がある。このサイレンサーが排気の抵抗になるため、その抵抗をなるべく減らしたものが社外マフラーである。

また、サイレンサー以外にも、純正パイプの径を太くすることで排気し易い構造するなど、各社パイプの太さやレイアウトを工夫して、いろいろな特性のマフラーが販売されている。

「排気音」を楽しむ事ができるのもガソリンエンジンの魅力の一つ。サーキット等でアクセルを全開にしたときの排気音は高揚感も大きい。

S660の騒音規制値

一方で、弊害として騒音が発生する事が問題だった。マフラーの造りによっては交換後の排気音はとてもうるさく、排気音含めた走行時の音量規制が強化されてきた。S660は車検証備考欄に「近接排気音規制値100dB」との記載がされているはずだ。これは、平成28年(2016年)以降に生産された新型車に適用される騒音規制の対象となっているからだ。

乗用車(車両後部にエンジンを有するもの):95dB
乗用車(車両後部にエンジンを有するもの以外):91dB ←FF/FRなど
となっている。

これは新車登録時の上限値。S660は新車時の近接排気騒音が95dBギリギリ。ここに経年劣化分(あるいはマフラー交換後の音量増加分)を5dBのマージンを積んだ値が規制値となるので、S660の場合は近接排気音規制値は100dBとなっている。

マフラーの音量規制と認証制度

更に、近接排気音規制に加えて加速時の騒音にも規制がある。加速時の騒音規制は、認証機関が加速前に適合していることを測定し、その認定済みプレートがあることにより規制を満たしていることを確認する。よって、公道を走る場合には JARI, JQRなどの認証機関が発行したプレートがマフラー本体についている必要がある。

S660のマフラー選び:車検対応認証プレート

これらの認証制度により、現在販売している車検対応マフラーは、昔とは違っていわゆる「爆音」と言われるものは少なくなっている。

S660車検対応のマフラー

まとめると、S660の車検に対応したマフラーは、①近接排気音規制値100dB以下であること。②認定済みマフラーであること。①②をどちらも満たしている必要がある。深夜の住宅街や、都心部では音はかなり気になる問題だと思うし、それに従って規制が強化されている。S660で公道走行をする前提であるのなら、マフラー選びの際には、車検対応の商品を選択する必要がある。

S660のマフラー選び

マフラーを選ぶに当たっては、完全に個人の好みが影響するので、自分が目指すS660の姿を想像して購入すると良い。音量自体は、S660の騒音規制に対応したマフラーなのでそれほど大きく変わらない。パワー自体は、64馬力の規制が入ってしまっている。マフラー交換により出力特性が少し変わることによって多少の増減はあるだろうが、馬力に劇的な変化はない。馬力はCPUの書き換えによって上げるのが常道と判断し、まずは外観を中心に選択肢を絞り込んだ。材質は、価格と音のバランスが最も良いと考えているステンレス製をチョイス。

以下で紹介しているマフラーは、商品のリンク先で装着例を見ることができる。

まずは外観から検討

リアビューに占めるマフラーのインパクトは大きい。純正マフラーと同様にセンター出しのマフラーよりも、左右に分けてバンパー加工するようなマフラーの方が「華」があると思う。しかし、純正のマフラー出口跡を上手く隠すようなバンパーを選んだり、あるいはリアバンパー加工などにこだわりたくなってしまう。センスよくやれると、本当にカッコイイ。

今回は単に今後のパワーアップを目指すためのマフラー交換。純正のリア形状は結構気に入っていることもあり、ドレスアップ要素はさておき、純正のリアバンパー形状に収まるものから選ぶことにした。

純正のテールエンドは1本出しだが、社外品ではテールエンドに焼色が入ったものや、2本に分割しているものもある。

リアが華やかになる派手なマフラーも捨てがたい。しかし、個人的にはシンプルな見た目になる1本出しが好み。今まで交換してきたマフラーも全て1本出しだったのは、作業性、軽さ、造りのシンプルさはとても重要な要素であると考えているから。

マフラーの形状を1本出しに絞って検討

マフラーの形状が決まったので、いくつか1本出しマフラーを比較。

柿本改GT box 06&S(重量6.9kg/近接排気騒音89dB

柿本改のマフラーは、一昔前の走り屋なら手を出したことがある人も多いのではないだろうか。個人的には爆音なイメージしか無いが(笑)。↓リンク先に装着時の写真があるが、車の外から見える色合いが華やか。重量6.9kg/近接排気騒音89dB

FUJITSUBO AUTHORIZE RM (重量5.8kg 近接排気音88dB)

実は最後まで迷ったのがこちらのフジツボマフラー。以前、ZC31のスイフト・スポーツに乗っていた時にはフジツボのシングルマフラーを選んでいた。テールエンド形状が好み。重量5.8kg/近接排気音88dB

SPOON N1マフラー(重量5.3kg/近接排気騒音89dB)

今回迷った結果、選んだのがSpoonが作成しているN1マフラーである。重量5.3kg。近接排気量93dB(MT) ,90db(CVT)

SPOONのN1マフラーを購入した理由は、軽さ。数100gの差ではあるが最も軽かったから。サーキットを走行するに当たり選択の基準が「軽さ」であるのが最も自分に合っていると思ったためである。DIYで作業を行うこともあり、この軽さはとシンプルさにも惹かれた。個人的にはSPOONのN1マフラーを推しておく。

商品到着。質感も良い。タイコのツヤ感とパイプ部の素材がいい感じ。

S660のマフラー選び:SPOON N1マフラー

センターパイプの径も大きい(↓写真上が純正、下がN1マフラー)。

S660のマフラー選び:SPOON N1マフラー(センターパイプ)

装着した写真はこちら。とてもシンプルな1本出しのマフラーだ。

S660のマフラー選び:SPOON N1マフラー

純正のマフラー跡地にも収まりが良い。

S660のマフラー選び:SPOON N1マフラー

純正マフラーとの比較動画(音量注意)

純正マフラーとSPOON N1マフラーの音量を比較してみた。

純正のエンジンの音がよく聞こえるのも良いが、SPOONの場合、排気音の占める割合が大きくなるのが動画でわかるはず。オープンにしてドライブすると気持ち良い。一方で、騒音規制対応の静かなマフラーなので、一昔の様な爆音ではない。とは言えども(というか純正のマフラーでも)、騒音で周囲の迷惑にならないように気を使う運転を心がけよう。

まとめ

マフラーの好みや車の楽しみ方は千差万別である。ご自分の車に対する楽しみ方を見つけて、好みのマフラーを選択するのが一番後悔しない。

私のような、「サーキットを走って楽しむ」+「自分で弄って楽しむ」使い方の場合、軽さと作りのシンプルさから、SPOON N1マフラーをオススメしたい。

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