手放した987ボクスターとの再会~S660との比較

車は色々な人を繋いでくれるものだ、という話。このブログを開設してしばらくして、987ボクスターのジャッキアップの記事に質問投稿があった。

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質問の主、Suzune氏は、なんと私の所有していたボクスターを購入されたとのこと。このブログで987ボクスターのメンテンナス記事をご覧いただいて、変更内容がご自分の987と同じだったことで確信を持たれたという。

Suzune氏のBlog

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車と遊んだメモ ポルシェ ボクスターでお出かけしたり、整備したりのブログです。

ソーシャルメディアでやり取りを行ううちに、是非お目にかかりたいと考えるようになり、オイルフィルタ交換のためのカップレンチを差し上げるという申し出をきっかけとして、オフ会(といっても、互いの車を見せるだけ)になった。

目次

初めてのオフ会

今まで、実際に会った事がある人とソーシャルメディアでのコミュニケーションはするが、ソーシャルメディアをきっかけとしてオフラインの繋がりを持った経験がなかったので、とても緊張。初のオフ会。

緊急事態宣言発令前の蓮田SA。新型コロナウィルスの感染者数が増加していることもあり、30分程の短い時間だったが、お会いすることができて良かった。ポルシェ987ボクスター乗りの好青年。

私の前のオーナーがつけたホールの傷など小キズは綺麗に直されていた。

手放した987ボクスターとの再開とS660との比較 S660と987ボクスター
久しぶりに再開した987ボクスター。超キレイ、相変わらずイケメン。

もう私の車ではないので、次のオーナーがどのように車を扱うかは自由である。とやかく言うつもりも、その権利もない。しかし、新しいオーナーはこのボクスターをとても可愛がってもらっている様子に、なんだかとても嬉しい気持ちになった。

私はこの987ボクスターを長い期間乗ることができなかった。オーナーは以下記事をご覧いただいていて、以下の私の発言

自分には、ボクスターは、「大人な」車だったってこと。(中略)「いい車」であることは間違いないと思う。だけど、クルマの方にドライバー側が合わなかった、というだけ。まだまだ未熟者で、ぶん回して乗るクルマの方が性にあっていたということだと思う。

https://kurumashikou.com/987boxter-buyers-guide/

に関して、私の考え方を認めていただいた上で、ご自分の987に対する接し方、考え方を述べられていた。実年齢は私がだいぶ上だが、彼の方が私よりもよっぽど「大人」で、とても似合っていた。

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2台を並べてみると

S660のエンジンはL3ターボ。対しボクスターはボクサーエンジンを搭載しているため、S660のエンジンは高さがある。ボクスターは排気量の割には低い。その結果、全高はS660のほうが低いが、リアから見るとS660の方がボクスターと比べて腰高な見た目となる。まぁ、どちらも低いけど。

手放した987ボクスターとの再開とS660との比較 S660と987ボクスター(リア)
S660のほうがリアが高く見える

素人が書いた絵で恐縮だが、下図はS660と987ボクスターの比較。スケールはできるだけ合わせてみたつもり。

ホイールベースや全高は殆ど変わらず。ボクスターが前後に長いのはトランクの空間。灰色で塗られたのはエンジン+トランスミッション。S660のそれは高さ方向に長いのに対して、ボクサーエンジンを搭載した987は前後方向に長いレイアウト。ボクサーエンジンをギリギリまで低重心に配置したボクスターのレイアウトは、ポルシェのこだわりだろう。これは、ボクスターのエンジンルームへのアクセスの記事や、ボクスターのミッションオイル交換の記事の写真でもうかがい知ることができる。整備性は置いといて、重心を理想的に追求すると、ボクサーエンジンはよく考えられたチョイスだ。

デザイン(ライフサイクル含めた設計)として本質的にどちらも正しい。一般的に、おそらく大多数のポルシェのオーナーは、オイル交換やプラグ交換を自分ではやらないだろうし、手間がかかるため、普通の車両より割高な工賃がかかったとしてもオーナーはそれを「そういうクルマだから」と受け入れてくれるはずだ。

一方、Hondaの場合、エンジンはHondaの軽自動車に搭載されるターボをベースとし、メンテナンスが楽でパーツの入手性も良い。その結果、シャシーを専用設計としてコストをかけても、新車価格200万円程度に収めることができる。これをブン回して走るのだから、つまらないクルマなわけがない。これも、とても優れたHondaのデザインであると思う。

共通項として、MRレイアウトを取り、ドライバの背骨を中心にクルッと向きを変えるフィーリングである。コーナリングが気持ちいいに決まっている。若干、S660の方が「自分中心」で回っている感じが強いのは、車重のためであると考える。

まとめ

手放した987ボクスターとの再開~S660との比較 S660と987ボクスター

一度所有したクルマとそのオーナーに縁があって再開できるというのは、ポルシェのような趣味性の高いクルマだからということも大きいと思う。決して安価ではないクルマを対価を払って取得するということは、様々な観点があるにせよ987というクルマが提供している価値に共感している、ということだろう(ちなみに、一つ前に乗っていたクルマはロングノーズショートデッキのFRってところも共通点)。(失礼な言い方ですみません)旧友に久しぶりに再開したような嬉しさがあった。社会へ価値提供しようとしている事も同じ分野だった。新型コロナウィルスへの配慮のため早々に切り上げてしまったが、話したいことは山程ある。クルマの話、仕事の話、趣味の話。再会できることを楽しみにして、蓮田SAを去った。


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