【保存版】アメリカで運転する時に知っておくべき交通ルール15選

車必須社会であるアメリカ。仕事で数年単位で在住する方もいるだろうし、旅行で訪れる方もいるだろう。移動にUberをLyftなどの配車アプリを使うのも良いだろうが、車を運転できるだけで楽しみと利便性が格段に広がる。なお、私はアメリカ東部、西部、南部の複数の州で運転経験があり、アメリカといっても州によって若干の違いがあるものの、車を運転するうえで、最低限知っておくべき交通ルールについて15個に絞り説明する。

目次

アメリカで運転する際に、最低限知っておくべき交通ルール15

1:運転免許について

日本で運転免許を持っていれば、日本の運転免許センターで発行してもらえる国際免許証と運転免許を携帯することで運転が可能。詳細は以下の記事を参照。

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ちなみに、長期留学や駐在などでアメリカに住所を移す場合は、身分証明書としても使用頻度が高いので免許を取得してしまうのが手っ取り早い。

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2:保険(car insurance)について

全ての車両は、有効な保険に加入している必要がある。州によって、保険金額の最低額も異なる。レンタカーを借りる際には確実に確認しよう。いくつかオプションがあるが、レンタカーはFull covered insuranceを選んでおけば間違いない。

3:単位の違い

速度や距離の表示単位がkmではなく、mile(1mile ≒ 1.6km)。
一般的な規制速度は、住宅街:25~35mph(約40~56km/h)/ フリーウェイ:55~75mph(約88~120km/h) となっていることが多く、日本と違って規制速度が高い傾向。
流れが良いと+10mile/h程度で流れていることも多い。一方で、警察がいると皆容赦なくブレーキを踏むので、後続車に注意しながら、それなりにしっかりブレーキを踏まないと危ない。

4:右側通行

日本とアメリカの交通ルールの違いとして真っ先に思いつくのが、右側通行である点だろう。車は当然ながらすべて左ハンドルとなる。慣れていないと、例えば店舗から出る際や、交差点を左折した時に逆走してしまうことがあるという話を聞くので注意しよう。

白線や黄色線の考え方は日本と基本的に同一と思って問題ないが、高速道路でも一番左側に黄色い線が引かれていることがある。「黄色いラインより右側を走る」を意識すると良いだろう。

右左折時のコツとしては、すべて日本と逆で、「左見て、右見て、左見てGo」。また、日本でよくある形態の事故として、右直事故があるが、アメリカだと左直事故となる。左折するときは直進してくる対向車が優先。日本とは逆となる。

5:赤信号右折(Right Turn on Red)

交差点の赤信が号でも一時停止し、歩行者や交差点に進入してくる車がいなければ右折が可能。この時、下の図のように、赤信号でも自車は右折が可能だが、歩行者や自転車、交差する車両、転回する車両の方が優先となる。

また、下図のように、対向車線が矢印信号で左折をしてくる。Turn on Redでは、自車の優先順位は、最下位であることをお忘れなく。ただし、自車の信号が青信号になったら、対向車の左折に対して自車の優先順位が上がるのがややこしい。このように、信号の変わり目で優先順位が逆転するので混乱しないように注意が必要だ。

さらに、Right Turn on Redは「必ず右折する必要はない」ものの、州や後続ドライバーによっては右ウィンカー出してないとクラクション鳴らしてくる人もいる。右折可能な交差点では、赤信号でも慎重に安全を確認し、できたら右折するのが吉だろう。

一方で、交差点に[NO TURN ON RED]がある場合は、右折できないので注意が必要。

6:一時停止と四方停止(4-Way Stop)

一時停止標識のある場所では、停止線で完全に停止するのは日本と同様だが、STOP標識の下に[4-Way]や[ALL WAY]の補助標識がある場合がある。


この時は、先に一時停止した車が優先権を持つ。同時に一時停止したなら右側にいる車が優先(日本のいわゆる「左方優先」の逆)。慣れるまで一番危ないのが、実はこれだと思う。全ての順番をちゃんと把握してないと結果的に飛び出しになったり、自車が進むことを前提としているのに止まると、後続のドライバーに突っ込まれたりするリスクがある。

また、ややこしいのが[4-WAY]や[ALL WAY]の補助標識がないにも関わらず全ての方角にSTOP標識があるパターン。相手が止まるかどうかわからないので様子をよく見て判断する必要がある。

ちなみに、信号が故障している場合(日本に比べると遭遇率は高め)もこの4-Way Stopルールが適用される。

7:譲れ(YIELD)標識

「相手に譲れ」という意味で、進入する交差点や合流路でほかの車に優先権があることを示す。合流しようとする道路に車がおらず、安全に合流できるなら速度を合わせて合流するが、そうでなければ停止する必要がある。

8::環状交差点ラウンドアバウト(Roundabout)

ラウンドアバウトでは反時計回りに走行する。基本、進入前にYIELDサインがあるのでそれに従う。ラウンドアバウトの中に車がいなければ完全停止する必要はないが、「既にラウンドアバウトに入っている車」に優先権があるため、そのラウンドアバウト内に車両がいる場合は完全停止すること。

また、よくあるパターンとして、下図のように青い車がラウンドアバウトを出るタイミングで自分が入ろうと思ったところに、左から緑色の車が入ってくるパターン。この場合も、緑色の車が優先となるので、ラウンドアバウト内だけでなく、左の道路の車にも注意を払うこと。

出口に歩行者や自転車がいることがあるのでこちらも注意が必要。2車線タイプのラウンドアバウトでは、外側の車線は次の出口で出る人、内側の車線は次以降の出口で出る人が走行する。

9:歩行者優先

日本と同様、横断歩道、交差点では歩行者が最優先。歩行者は、特に都市部の信号のない横断歩道では、車は止まってくれる前提。日本の地方都市みたいにルーズではないので、横断したい歩行者を発見したらほぼ全てのドライバーは停止する。すなわち、歩行者を見つけたら、前方の車は急停止することがあるのでそれも注意。

10:中央左折レーン(Center Left-Turn Lane/Left turn only center lane)

対面通行の道路で、左折するときに使用できる中央左折レーン(Center Left-Turn Lane)を頻繁に見かける。このレーンには、店舗や住宅に入る車が、左折の際に本線の邪魔をしないために、一時的に入ることができ、左折のためなら停止可能。

ただ、このレーンは、左折したい対向車も使用するため、注意しないとお互いに中央左折レーンに入って最悪正面衝突となる。”suicide(自殺) lane”なんて呼ばれることがあるくらい注意が必要。

中央左折レーンの例。対向車が左折、こちらも左折して左にある店舗に入りたい場合、ここで正面衝突する可能性がある。十分手前から左ウィンカーを出し、対向車を警戒しつつ、後続車に追突されないように注意しながら進入すること。

番外編:ミシガン左折

https://www.michigan.gov/sos/resources/forms/what-every-driver-must-know より

ミシガン州には、通称「ミシガン左折(ミシガンターン)」と呼ばれる左折方法がある。例えば上の黄色の車が交差点を左折したい時には、信号機を左折するのではなく、一度交差点を直進し、次のUターンポイントを左折し、対向車線に入ってから右折するというもの。大きな交差点の信号機に左折禁止の標識があり、ちょっと距離が伸びるので面倒だが、左折車の渋滞を緩和するための措置だろう。

11:スクールバス対応

スクールバスが停車し、かつ児童生徒の乗り降りのため、バスが横からニョキっと[STOP]サインを出している事がある。

この時は、対向車も含めてすべて停止する必要がある。ただし例外として、道路が中央分離帯で「物理的」に遮断されている場合には対向車線の走行車両は注意して進むことができる。

https://www.flhsmv.gov/pdf/handbooks/englishdriverhandbook.pdf より

交通弱者である子供を危険にさらす行為で、危険なため、違反すると罰金が非常に高い。

12:緊急車両対応

緊急車両が近づいてきたら、道を譲るのは日本と共通。交差点を避けて完全停止すること。日本との違いは、緊急車両のドライバーが日本に比べて結構な速度で走行している点だ。交差点では、サイレンを鳴らしながら、邪魔な車にはガンガンクラクションを鳴らして走行する緊急車両もある。

余談だが、日本に出張に来たアメリカ人が日本の救急車が規制速度上限を守り、また、交差点に進入する際に速度を落とすのを見て「あの車両、緊急ならもっと急ぐべきじゃないのか?」って質問されたことがある。

13:踏切

日本のように一時停止の義務がないが、半分くらいの車は線路をまたぐ時にガタガタするので速度を少し落とす。スクールバスなど、停止が義務付けられている車もあるので、突っ込まないように注意。

また、自分が普通車を運転している場合、むやみに踏切で止まると突っ込まれる可能性があるのでこちらも注意(速度を落とすことは想定されているが、後続のドライバーが止まることを想定していないため)。

14:HOVレーン

FreewayやHighwayに、High-Occupancy Vehicle(たくさん人乗ってる車)レーンというものがある。通勤渋滞が激しい地域によくあるが、人が2人、もしくは3人以上乗っている車しか走れないというもの。HOVレーンを示す看板に最低乗車人数の記載があるので従おう。カリフォルニアはこのレーンと通常のレーンの間をバイクがすり抜けしてくるので注意(I-405の通勤時間帯、ご存じの方多いかもしれませんが、HOVレーンはケイオスですよね?)

https://www.dmv.ca.gov/portal/handbook/california-driver-handbook/ より

ちなみに、上右の標識の”WHEN METERED”は、専用のランプが点滅している時に有効。替わりに、◯時から◯時まで、と時間が書かれている場合もある。

カリフォルニアなど、電気自動車は一人しか乗っていなくてもHOVレーンが通行可能となっている州もある。しかし、2025年9月30日からは通行できなくなるとのアナウンスがされているので注意。↓公式リンク参照。

California DMV
Clean Air Vehicle Decals - California DMV If you drive a vehicle that meets certain emissions standards and other criteria, you may be able to get Clean Air Vehicle (CAV) decals and a CAV decal identifi...

15:飲酒と薬物

アメリカでも飲酒運転は厳禁(なぜかレストランに行くと車で来たアメリカ人が、人によっては1~2杯くらいはビールを飲むことがあるが、真似しないように)。また、車内の見えるところに「栓が空いたアルコール飲料」があると処罰の対象になる(Open Container Law)。助手席の人が飲んでいました、でもダメ。
また、運転とは関係ないが、公共の場(バーではなく、公園のベンチやコンビニの店の前など)での飲酒は厳しく規制されている。そもそも、公衆の面前で酔っぱらって自分を自制できないのは非常に恥ずかしい行為とみなされる(私はお酒大好きなので、よく飲みに行くのだが、節度を持って飲みましょう)。

マリファナが合法の州でも、使用した後の運転は重大な違反となる(ちなみに、友人にマリファナを勧められたことはあるが未経験なので、自分がどうなるかは不明。運転しないとしても手を出さないのが賢明だろう)。

まとめ

広大なアメリカでは、主な交通手段は車となる。そこで、アメリカで運転する際、特に注意すべき15のルールを挙げた。日本の免許を持った上でこれらを頭に入れておけば、大きなミスは防げるだろう。日本との違いを正しく理解し、ルールを押さえておけば、アメリカでの運転は決して難しくない。観光や仕事でアメリカに来る際には、運転することができると行動範囲を大きく広げることができるので是非運転にチャレンジしてほしい。

より詳細を知りたい方は、各州の交通ルールを学んでおくと良いだろう。

カリフォルニア州

ミシガン州

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