サーキットやドライブ動画などの撮影のため、カメラを車載する。今回は、昔購入したGoproをS660に車載カメラとして採用した。最近の高性能のGoProには敵わないが、マウントに必要なアタッチメントは共通なので参考になればと思い、マウント方法を記載する。
車載カメラの王道。GoPro
最近は、Youtubeなどの影響もあって、高画質・高性能なカメラが販売されている。私が今回搭載したのは、最大1080p 30fpsの動画撮影が可能なGoPro HERO3(2012年発売(笑))。サーキットで自分のラインを確認するために購入したものである。当時3~4万円程度だったと記憶している。
GoProの画質や性能は改善されているが、マウントに必要なハウジングの取付ステー形状が共通。すなわち、私が使っているGoPro3が壊れたり性能の高い物が欲しくなったりしたら、最新のGoProがそのまま付くのである。↓の赤◯部分。黒いマウント部分はGoProシリーズで共通で使えるようだ。様々なアフターマケット品も出ているのでうまく組み合わせると、自分の好みの位置にマウントできる。
様々な動画撮影シーンで使われているので、見たことがある人も多いハズ。私のGoPro Hero3は、かなり昔に発売されたものであるが、いまでも現役で使えている。
GoProを使ったサーキットでの撮影画質
S660。後述のコンビニフックを取り外して搭載。
NB8Cロードスター。ロールバーにマウントしたもの。
私の目的は、レースやタイムアタックでのライン確認、ステアリング操作、ギア選択の振り返りを目的としている。また、遠出のドライブ動画撮影などにも活躍している。
ちなみに、今であれば、GoPro9が最新だそうな。プロの撮影にも使われるというだけあり、品質もお値段もプロ級。
安いやつで試してみるのもアリ
最近はGoProと同様なカメラで、付属のケースがGoPro互換の物が1万円以下で多数売っている。しかも、4Kなどの高画質を謳っている。私が使っているGoPro3よりよっぽど高性能だろう。このような、価格がこなれてきている製品を購入して、高画質の動画撮影に挑戦してみるのが良いと思う。搭載のためのマウントは互換性があるものがおすすめ。しばらくGoProのマウント互換の安いものを使ってみて、気に入ったらGoProにステップアップして載せ替え、今まで使っていたものは足元の撮影や、後方の撮影に流用するという使い方も楽しそう。
s660に車載カメラマウント
今回は、今までのクルマに搭載していたカメラをS660に搭載して、サーキットを楽しもう、というわけである。自然な動画を取るためには、ドライバの目線の高さに配置するのが良い。更に、前後位置でいうとあまり後ろすぎると前方の風景が小さくなってしまう。前すぎると操作が録画できないのと、視界に入って邪魔。また、バックミラーの視界に入って後方確認の邪魔になるのは危険。こういった要素を考えて、搭載位置を検討していく必要がある。私のGoProには、(当時は)画期的なスマホアプリからカメラをコントロールできる機能がついていた。その機能を活用し、スマホとカメラをWifiで接続し、実際の撮影動画を転送しながら画角などを確認した。搭載場所は、コンビニフックの辺りがピッタリ、という結論に至った。
コンビニフック取り外し
早速、バラしていく。コンビニフックを取り外すために、室内側リアのパネル上部のクリップを3つ外す。その前に、必ず写真を撮っておくこと。ウェザーストリップ(防水のためのゴムの部品)が周囲にあるが、その重なりの順序を記録しておく。組戻しの際に参考になる。
クリップで止まっているだけなので下方向に引き抜けば取れる。
コンビニフックは、裏からプラスドライバーで止まっているだけなので、簡単に外せる。
取り外した跡地に、カメラハウジングを搭載する。
搭載に使ったベースマウントは、これ。コンビニフックを取り外した場所にネジで固定するので、剛性が高い。取り外したいときは、GoProの透明のハウジング部分を取り外せば目立たない。
組戻せば完成。この時、下写真の赤◯部分については、シール付きのクリップが使われている。
クリップは防水シール付きが使われている。部品番号:91560-TG1-T01 クリツプ,ガーニツシユ(アツプルグリーン) (シール)。取り外した時に防水用のシール部分が剥がれてしまっている事があるので、取り付けの時に確認。一個破損してしまったので手配した。
この位置であれば、バックミラーの妨げにはならず、かつ、ドライバの目線高さとほぼ同様な位置で自然な画像が取れる。ドライバ操作もちゃんと撮影可能。ネジが目立つので、後ほど、ホンダ純正色のグラファイトブラックで塗装しておいた。
車載の画像&動画
GoProには、写真を撮影するモードが有る。広角で撮れる。試しで撮影したのがこちら。わりといい感じ。
走行テストで撮影した動画の切り抜き。動画も音声も問題なく取れる。リアウィンドウを開ければエンジン音もブローオフサウンドもバッチリ撮れる。
振動も問題なし。
Goproでサーキット走行動画撮影
早速、日光サーキットで録画してみた。振動もなく、エンジン音もいい感じで撮れている。
サーキットの走行動画を撮影することができるようになった。サーキットでは、自分のドライビングの癖を確認したり、車両の改善点を分析したりといった振り返りに使うことができる。
実際に、ドライ・セミウェットでの走行比較をした結果はこちら
最近のカメラはバッテリーが長持ちなのでサーキット走行程度であればバッテリーは持つ。しかし、長時間の撮影となると、給電しながら録画するという方が都合が良い。幸い、S660はUSB電源がついているのでUSB延長ケーブルを買ってきてつなげるというのもあり。私は、↓のモバイルバッテリーを取り付けて充電しながら撮影している。携帯電話の充電など、汎用性も高くて便利。
どれくらい持つかは不明ながら、1時間くらいではモバイルバッテリー側の電池は減らなかったので、長時間撮影を行うつもりなら、念のために持っておいても良いだろう。
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