事の発端は、ボクスターをジャッキアップしたあたりから。ジャッキアップ後、作業が終わるとジャッキの下にオイルの漏れたあとが見られるようになってきた。愛用のガレージジャッキから、5年目にしてオイル漏れしたので、自分で修理してみた。
5年間愛用してきた油圧ガレージジャッキを修理してみる
ちなみに、ガレージジャッキは、アストロプロダクツ1.8t超低床ガレージジャッキ。2021/05/11現在は黒色で販売しているモノですが、仕様は変わらない。同じアストロプロダクツ製のAP 2TON 超低床ガレージジャッキでも同様と思われる。
車高が低い車の整備にはもってこいで、最低地上高ギリギリの車両でもすんなりジャッキアップポイントにアクセスできるスグレモノ。
セール品だったが、結構なお値段がしたので、捨てるのももったいない。直して使ってみようということで、分解することに。
漏れていた箇所は、リリースバルブ(ジャッキアップしたいときに締め、リフトアームを降ろしたいときに緩める箇所)の付け根(下画像赤丸部)から。
おそらくOリングだと思われる。
修理に必要なパーツ
補修用Oリング:今回は、昔購入したOリングセットに在庫があったのでそれを利用。使ったのは、8.0×2.0(だったと思う…)1個。ちなみにOリングは規格品が多く汎用に使えるので、いっぱいあると便利。下のセットは通販だと安く買える。
また、ジャッキオイルが漏れているので、オイルが必要。今回は全交換する。とりあえず、純正(?)アストロプロダクツ製ジャッキオイルを購入。マニュアルによると、230ml。
よく売り切れになってしまうので、その際は同じ粘度グレードであるVG32を選択すれば問題なし。
分解
重要:ガレージジャッキの分解には、危険が伴います。分解後に、整備不備等により思わぬ事故や怪我につながる恐れがあります。ご自身で安全を確保し、自己責任で行ってください
ハンドルを外して、サイドを止めているネジ(左側の赤○)を外す。その後、ピストンを押しているピン(中央の赤○)を外すと、ピストンまでアクセス可能。
そうすると、ハンドルを挿入する部品が外れる(下図)。これでリリースバルブにアクセス可能となる。
オイルキャップを緩めておき、その後、リリースバルブを緩める方向に回し続けると外れる。このとき、リリースバルブから銀の玉が出てくることがあるので注意。出てきちゃったら、押し戻してあげよう。
上記写真の赤○のパッキンを換え、リリースバルブをもとに戻す。
右側が古いパッキン(捻れの影響や経年劣化で痩せている)。左側のパッキンに置き換えた。
オイル交換とエア抜き
オイルを抜くためには、オイルキャップを緩めた状態で、”ジャッキを裏返す”(めっちゃ重い)。私はウマを使いました。オイルを全部抜いて、新しいジャッキオルを230ml注入する。
エア抜きは、リリースバルブを最後まで締めたところから一回転緩め、10回ポンピング。
今度はリリースバルブを最後まで締めてポンピングしたときにリフトアームが上がればOK。10回ポンピングを繰り返す。
復活!
使い勝手の良いお気に入りジャッキだったので、3万円払って買い直そうかと思っていたが、自分で直せてよかった。1,000円程度で修理完了。他にはヘタリもなく、長く使えそう!!
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