一般道路と高速道路での四輪・二輪合計の出動理由1位が「バッテリー上がり」(JAF:よくあるロードサービス出動理由)。遠出の前に、必ずチェックしておきたいのがバッテリーの充電状態だ。今回は、バッテリーの交換について、チェックの方法、充電方法、交換方法をまとめた。長距離ドライブの前に必ずチェックしておこう。
バッテリーの適正電圧
バッテリー電圧の適正は12.5V以上。車種にもよるし、どのようなバッテリーを使っているか、またハイブリッドか、アイドリングストップ機構がついているか、などにより劣化条件は様々だが、私は12.2V程度になったら交換している。大体、12Vを下回るとセルが回らなくなる。
バッテリーのチェック
バッテリーのチェックは、エンジン停止状態でバッテリーのプラスとマイナスの電圧を計測する。
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近エンジンをかけない状態が続いたので、12.37Vまで低下。
このバッテリーは購入して5年半。流石に劣化してはいるものの、まだまだセルは元気よく回る。フリード・アルトワークスは、しばらく乗らない場合にはバッテリーをこまめに充電しておくこと。時々この充電器で充電してやる。
過充電防止機構がついているのと、一定周期で変化する波形で充電することで、バッテリーの劣化原因となるサルフェーション(電気流さない硫酸塩の結晶)を除去しバッテリーのパワーを復活させる事ができるのがウリ。
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2時間充電して13Vまで回復。1日経って、12.7V程で落ち着いたので、私の乗り方だと後1年位は余裕で持ちそうな感じ。
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ただ、最近のバッテリーは「突然ダメになる」こともあるので、心配な方は5年程度で買い替えてしまうのが無難。
S660のチェック方法
フロントのフードをあけてバッテリーに直接アクセスしてもいいが、奥まっていて作業し辛い。リアのエンジンルームからもチェックできる。
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ブースターケーブルなどで充電するときはプラスはヒューズボックスの100Aヒューズの付け根。
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マイナスはエンジンのスタッドボルトに接続するようにマニュアルに記載されている。
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バッテリーが劣化してくると、充電できなくなってくる
普通は、エンジンをかけていればバッテリーは充電され続けるので、定期的に乗ってやることでバッテリーの劣化は防げる。しかし、低速走行が多かったり、ちょい乗りばかりを繰り返す乗り方だと、弱るのも早い。
少しずつ劣化していき、最後はエンジンがかからなくなってしまうので、そうなる前にバッテリーを交換する必要がある。
新品のバッテリーにDIYで交換
作業自体は簡単なので、自分で交換してしまうのが時間もお金もかからない。フリードスパイクの場合は以下が適合品。当然乗り方にもよるので一概には言えないが、PanasonicのCAOSで5年半持った実績があるのでオススメできる。
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充電インジケータなんてのもついている。充電状態は、今のところ良好。↓は後継の新型CAOS。
ちなみに、古いバッテリーは近くの産業廃棄物業者で100円で買ってもらった(時価で変動するらしい)。なじみの車屋さんがあれば、手数料を払えば引き取ってもらえるだろう。
交換に必要な工具
バッテリーの新品への交換を行うには、以下のツールを使う。
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バッテリー端子を絶縁するための養生テープは必須。これがないと整備中の火災につながるので、必ず用意すること。布テープでも、養生テープでも、ビニールテープでも、ガムテープでもOK。
真ん中のラチェットは、バッテリーの端子を取り外す工具。ほとんどの車両は、端子のナット二面幅(必要な工具のサイズ)は10mm。私がショートラチェットを選択しているのは、誤って工具がバッテリーのプラス端子に触れないようにするため。ショートのラチェットコンビが楽なのでそれを使っている。
バッテリー交換であれば、ちょっと値が張るが、下のような絶縁仕様の工具で安全を確保したいところだ。
続いて、フリードの場合、バッテリーを取り付けているステーを外すため、10mmのディープソケットが必要。
これに、エクステンションバーと、スライドハンドルを組み合わせて使用するとホントに楽。
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バッテリー交換方法
以下はフリードスパイクの例。S660は、作業前にフロントのトランクスペースを取り外す必要があるが、車種によってそう大きくは変わらない。
注意:バッテリーの交換作業はとても簡単ですが、一歩間違えると車両火災に繋がります。バッテリー端子は必ず絶縁し、ショートさせないように作業して下さい。万が一の事故に関して当ブログは一切責任を負えません。
ボンネットを開けてバッテリーにアクセス。マイナス端子を緩めて、上に引っこ抜いて取り外す。+と書いてある赤い部分は、この段階では絶対に触らない。
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マイナス端子を外したら、養生テープで絶縁。端子は厳重にテープを巻く。
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ここまでできれば、よっぽどのことがなければショートしない。続いて、+側のカバーを外して、+端子を取り外す。
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プラス端子を外したら、一応こっちも端子を養生テープで覆っておく。次に、バッテリーを固定しているステーを取り外す。
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ステーは、下が「く」の字になっていて引っかかる構造になっているので、ある程度ネジを緩めるだけで取り外すことができる。
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あとはバッテリーを下ろすだけ。重いので注意。
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新品のバッテリー端子を、同じように養生したうえで、今度は逆の手順で取り付け。エンジンをかけて異常がないことを確認。できればこの時、エンジンがかかった状態=バッテリーの充電時の電圧を計測し、14.5V程度になっているかを確認するとなお良い。最後に、リセットされたナビの設定などをやり直せば完了。
まとめ
一般道路と高速道路での四輪・二輪合計の出動理由1位が「バッテリー上がり」(JAF:よくあるロードサービス出動理由)。遠出の前に、必ずチェックしておきたいのがバッテリーの充電状態だ。今回は、バッテリーの交換について、チェックの方法、充電方法、交換方法をまとめた。長距離ドライブの前に必ずチェックしておこう。
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