アルトワークス(HA36S)フロントブレーキパッド、ローター交換

我が家は、嫁様通勤車としてHA36Sを所有しているのだが、通勤で一日往復60kmほど走行するのでそれなりに消耗品の交換が必要となる。

今回は、走行距離74,000kmを超えたことと、ブレーキのフィーリングで嫁からクレーム(ガツンと効きすぎであまり好みではないとのこと)があり、ブレーキパッドおよびローターを交換する。

ちなみに、ブレーキは純正でも「効き」については問題ないが、フィーリングはタイヤの性能も関係してくる。純正パッドでNANKANG NS-2Rを履いていたときにはタイヤの重さも相まって、明らかに効きづらくなった(ガツンと踏めばもちろんちゃんと効く)のでフィーリングの好みに注意。純正タイヤ相当のグリップを発揮するFINALIST 595 EVOを前提として、フィーリング向上のためにブレーキパッド/ローターに社外品を選択した。

タイヤについてはこちらの記事を参照

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目次

ブレーキパッドとローターの選定

主な使用用途は、街乗りと通勤、たまに峠。サーキット走行は数回のみだが、ブレーキを酷使するようなレイアウトのサーキットではない。よって、純正プラスαの制動力があればいい、でも、ストロークに応じて、踏んだだけ効くような物が良い、とのことである。たしかに、アルトワークスHA36Sのブレーキは、初期タッチが結構敏感なセッティングになっている(コントロール製があまり好みではない)。

フィーリングと効きの向上を狙って、フリードにも使って実績のあるDixcelのブレーキパッドとブレーキローターを選択。

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:DIXCEL

ジャッキアップして、馬の上に乗せておく。

ジャッキアップについてはこちらの記事を参照

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ついでにリアパッドの点検

特に問題はなかったが、リアのパッド残量を確認しておく。リアのドラムブレーキの窓から覗き込んで計測する。新品時3.8mm 限度1.0mm。今回は2.5mm程度残っていたので、触らず。

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:リアブレーキの点検

フロントブレーキの交換方法

パッドの取り外し

フロントブレーキキャリパーの↓のボルトを取り外す。

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:ブレーキキャリパーの取り外し
HA36Sブレーキパッド、ローター交換:ブレーキキャリパーの取り外し

今回はローターも交換するので、キャリパーを外してしまう。キャリパーが落ちないように、自作のブレーキ置き場を作ったので、その上においておく(S字フックなどでサスに引っ掛けておいても良い)。ブレーキホースに引っ張るテンションをかけないことが目的。

キャリパーサポートの取り外し

次に、キャリパーサポートを取り外す。キャリパーの裏側のボルトを2箇所外せば取れる。

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:キャリパーサポートの取り外し
HA36Sブレーキパッド、ローター交換:キャリパーサポートの取り外し

ブレーキローターの取り外し

サポートが外れたら、ローターを手前に引き抜けば取り外すことが可能。硬ければガタガタ揺するか、ハンマーで「コンコン」すれば取れる

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:ブレーキローターの取り外し

新しいパッドの準備

角の部分をアスファルトなどのこすり合わせて削っておくと、馴染みが良くなる、というか異音が少なくなる。DIXCELパッドのシム面にブレーキグリスを塗る

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:ブレーキパッド新旧比較

今まで純正についていたパッド(右)と今回交換する新品パッド(左)。まだ全然使える。。。。

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:ブレーキパッド新旧比較

ブレーキピストン戻し

ピストン戻しツールを使って、ピストンを戻してやる(新品パッドの方が厚いので、戻さないと新品パッドが入らない)。使用したのはアストロプロダクツ製のピストン戻しツール。結構長く使っている。

HA36Sブレーキパッド、ローター交換:キャリパーピストン戻し

新品のローター、パッドを組み付ければ完成。

今回交換した部品とインプレッション

ローターとパッドセットで、1台分で大体15,000円ほどで購入可能。

ブレーキパッド(車両一台分)
DIXCEL ( ディクセル ) ブレーキパッドES type エクストラスピード
メーカー説明によると、
・制動力と耐熱性が純正よりUP
・高速道路やワインディングでのスポーツドライビング向け
・コントロール性が高く、ドリフトにもマッチ
・ローターに負担を掛けず経済的
とのこと。確かにコントロール性は良いと感じた。ショートサーキットを20分位走行したが、走行中にヘタるようなこともなく、フィーリングも変化無し。

ブレーキローター(車両一台分)
DIXCEL (ディクセル) PDブレーキローター フロントセット
純正同等品だが、ブレーキパッドを社外品に交換するので、ローターとの擦り合せ面を慣らすのが面倒ということと、フィーリングの問題を解決するのがニーズだったので、ロータも交換している。パッドを新品にするとアタリ面を出す必要があるので今回は新品を導入した。

インプレッション

ブレーキの鳴き低減や、面だしのために、100kmほど慣らし運転を行う。ブレーキの温度を上げすぎないようにハードブレーキを避けて街乗り50kmほどでブレーキのアタリが出てくるが、100kmほど走行してフィーリングに違和感がないかとか、鳴きがないかを確認して終了。

やはり純正のブレーキはダストが少なくタイヤが汚れづらい選択がされているようだ。ブレーキダストは増える。良い点としては、純正より高いリニアリティと、効きの向上は感じられる。フィーリングは好み。

ハイグリップタイヤで本気仕様で考えると、もう少し強い効きが良いかもしれないが、これ以上効きを上げるとなるとローターへのダメージや鳴きが気になってくる。今の使い方だとベストバランス。嫁より、フィーリングは良い、との回答だったのでOKとした。

ブレーキオーバーホールの記事はこちら

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