HA36 アルトワークスのドアハンドル交換

雪練に行った日、ちょっとしたトラブルが発生。コンビニで休憩して「さぁ行くか」と運転席側のドアを開けようとした時に、バキっていう嫌な音が。コレどっか折れたな、、、と思いつつ、ドアは開閉できたためそのまま様子見していたものの、やはりドアハンドルが若干浮いている。

これは、明らかに設計強度不足では?と思い、スズキのサイトを調べてみると「エブリイ、アルト フロントドアのアウトサイドドアハンドルの保証期間延長について」という通達があった。

フロントドアのアウトサイドドアハンドル(以降、ドアハンドル)において、斜めに引くと応力が集中する構造であったため、ドアハンドルを車両後方斜めに引く操作(斜め引き)を繰り返すと、ドアハンドルの軸受部が破損し、車外からドアを開けることが出来なくなるおそれがあります。
(中略)

不具合発生車両はドアハンドルを対策品に交換します。

https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2020/0702a/

対象車両が初期ロット車両に限定されていることから、発売途中で対策された部品に変更されているのだろう。公式アナウンスによると、「車内または反対側の前席、及び後席のドアハンドルでドアを開けることが可能であるため、乗降することはできます。」とあるが、流石にそれは不便なので交換することにする。

対策品が出ているとのことなので、早速スズキのディーラーへ向かう。上記サイトに記載されている通り、新車登録から6年という保証期間が切れていたため、自費での修理となる。ドアハンドル(対策品)の価格は2023年1月現在で4,180円。これに工賃は0.6時間分が必要となり、合計約1万円程度かかるため、自分で交換することにした。

届いた部品を交換する。

目次

HA36Sアルトワークスのドアハンドル交換方法

といっても、古いハンドルを外して新しいものに交換するだけ。この日は、実家から帰ってきたばかりだったので、家族で焼肉でも食べに行こうかという状況だったので、焼肉屋の待ち時間(40分)に自宅に帰り、サクッと交換することにした。

ドアパネルを外す

まずはドアのインナーパネルを外す。プラスネジを2つ緩める。

一つはドアレバー近辺にあるネジ。

もう一つは、ドアの内張りの引き手(?)、小物入れ(?)のような場所にある。↓

あとはクリップで止まっているだけなのだが、寒い時期ということもあり、手で外すとクリップが破損して面倒なことになりそうだったので、新調したクリップリムーバーを使用した。

あわせて読みたい
クリップや内装脱着時に役立つクリップリムーバー(内装はがし)の使い方 クルマの内装、外装には様々な種類のクリップが使われている。一般的にはプッシュクリップなどと呼ばれているこれらのクリップの外し方と、内装を外す方法をまとめてみ...

ドアと内装の間に挟み込んでドアパネルを外す。

これがとても使いやすく、購入して大正解。冬場の樹脂部品が固くなっている時期にも関わらず、クリップを一つも壊すことなく綺麗に外すことができた。

クリップが破損したままだと、ガタ音が出たりで不快なので、予備のクリップを用意するか、こういったツールを使うのがオススメ。

これで、ドアパネルが外れた。オートウィンドウとミラー調整のコネクタが挿さっているが、硬かったのでそのままぶら下げておいた。

シールされているビニールシートを外す

ドアハンドルにアクセスするためには、シール剤にくっついているビニールシートを剥がす必要がある。冬場はやはり硬い。

一部ビニールシート側にくっついてしまったが、戻す時にちゃんとシールしてやれば問題ない。

ドアハンドルの取り外し

下図の黄色い樹脂部品を外せば良いのだが、固くて外せなかった。どうせ処分する部品なので、ニッパーで破壊。破壊後の黄色い樹脂部品を落とすと面倒なので、注意。

破壊すると、ハンドルのリンク金具が外れる。後は、ドアハンドルを止めているネジを2箇所緩めるだけ。このネジも落とすと救出が面倒なので落とさないように注意。

これでドアハンドルが外れる。

ドアハンドルの取付

取付は、バラシの逆手順で特に難しくはない。取付したら、ビニールシートとドアパネルを元通りにし、念のためドアの開閉ができるかや、ドアミラーやオートウィンドウが正常に動作するか確認して終了。

壊れた部品を見てみる

下図の通り、赤◯部分の樹脂が破損してしまっている。

強度設計の問題だと思うが、設計の段階で「斜めに引く」際の応力シミュレーションはしていないのかな?と推察。対策品はこの辺がどのように設計されたかは不明ながら、まあ同じミスはしないだろう、ということで良しとした。

まとめ

アルトワークスのドアハンドルが壊れるトラブルは、HA36S系の初期のロットで発生するようだ。購入から8年経っていたため、我が家のアルトワークスは保証対象外であった。ドアの開け閉めに支障が出ると面倒なので今回は部品手配のみでDIYで交換した。

交換後に開閉のフィーリングが良くなったというわけでは無いが、これで運転席のドアが開かなくなることがなくなった(はずである)。

同じ事象が、エブリイとアルトで発生するようなので、気になる人はスズキのWebサイトをチェックしてみるとよいだろう。

この記事をSNSでシェアする
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次