クリップや内装脱着時に役立つクリップリムーバー(内装はがし)の使い方

クルマの内装、外装には様々な種類のクリップが使われている。一般的にはプッシュクリップなどと呼ばれているこれらのクリップの外し方と、内装を外す方法をまとめてみた。また、今まで使っていたKTCのクリップリムーバー(内装はがし)がヘタってきたので、今回はTONE製のクリップリムーバーを新調したのでそちらも紹介する。クリップのことを”リベット”と呼ぶ言い方もあるが、この記事ではクリップ、で統一する。

目次

プッシュクリップ(プッシュリベット)の外し方

一般的には、バンパーや内装には、プッシュクリップと呼ばれている以下のようなクリップが使われている。

下の写真が車両に組み付いた状態。この隙間にクリップリムーバーの先端や、マイナスドライバー等を差し込んでピンを押し上げる

↓のように、プッシュクリップの上部が持ち上がると、広がっていた下部(車の部品側)にテンションがかからなくなる。

大体はここまでやれば手で外すことができるが、クリップを痛めたくない場合は↓のようなリムーバーを使って外すと、クリップを傷つけずに外せる。

プッシュ式ではないクリップの外し方

プッシュ式ではないクリップは、プッシュクリップより強い力で締結するときに使われるようだ。この場合は、マイナスドライバー等でこじると、壊れたり、再利用するときに外す前よりヘタってしまうので注意が必要だ。以下は、S660のインナーフェンダーを止めているクリップ。

クリップクランプツールを使うと、壊れずにきれいに外せる。

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作業の参考例

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内装部品は特に気をつけたい

内装で使われている樹脂部品は、傷が付きやすいし、かつ自分の目に付きやすいので特に気をつけたい。例えば、ETCのアンテナ隠しのためにメーターパネルを外した例では、養生テープを張り巡らせて細心の注意を払って作業した。

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内装を何度も力技でバラすと、クリップや内装の部品そのものがヘタってしまう。そこでおすすめなのがクリップリムーバー(いわゆる、「内装はがし」と呼ばれるツール)である。

クリップリムーバー

KTC製クリップリムーバー

今まではKTC製のクリップリムーバーを10年ほど使っていたものの、使用頻度が高かったためか先端が曲がってしまったり、ステッカー剥がしの際に流用して糊まみれになってしまっていた。

KTCのクリップリムーバー。使いやすい
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今回は、KTCと並んで日本の工具メーカーとして有名なTONE製のクリップリムーバーのセットを購入してみた。

TONE製のクリップリムーバー

TONEのリムーバーのセットを購入してみた。幅広のツールは、力が分散するので大物の内装を剥がすときにパーツを傷つけにくい。細めのクリップはがしも、角度がついているものや、細かい隙間に入れられるような工夫がされていて好感を持てる。

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11点のセットを購入すると、専用のケースがついてくるのも嬉しい。

S660ならバラす頻度の高い運転席右側のパネル。内装部品を取り外しの際には、養生テープで先端を保護して使うとより傷つきにくい。クリップリムーバーを使えば簡単に持ち上がる。

天井のクリップも、クリップを傷つけずに簡単に外すことができる

KTCとTONEの比較

今まで使っていたKTC製との比較。まずは使用頻度の高い、細いものから。どちらも使いやすいと思うが、TONEのセットだと点数が多い分、バリエーションが複数あるので、応用はききそう。

他の太めのツールについては、互いに意識して開発しているのだと思う。形状に大きな差があるようには思えなかった。TONEはつや消し。KTCは光沢あり。

中サイズ(力がかかるリベットクリップなどの取り外しに便利)のツールもほぼ変わらない。TONEのほうが太めで、大きな力がかけられる形状となっている。

こちらは大物を外すときに役立つツール。コンセプトは同じようだ。

力を入れて外すときに役立つツール。形状は、KTCのほうが使いやすいかな?

KTCもTONEも、有名な日本の工具メーカーだけあって、作りはしっかりしている。どちらも品質は高いので、好きな方を選べばよいだろう。

まずはじめは安めの工具から試してみて、使用頻度が高ければ有名メーカーのものを揃えてみるというのもアリ。

高い工具を購入するか、安い工具を購入するか迷っている人はにこちらの記事を参照いただきたい。私は、使用頻度が低ければ、「安いもの」推しである。

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まとめ

車両のクリップの外し方と、内装や外装の取り外しに便利なクリップリムーバーを新調したのでレビュしてみた。内装部品は傷がつくと精神的に凹むので、このようなツールをうまく使いながら、注意して作業したい。

内装はがし系のツールは、DIYでは使用頻度が高いツールの一つ。今回はTONEのクリップリムーバーを新調してみた。様々なシーンで使えるツールなので、今回は11点のセットで購入。ケース付きで収納に便利。

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