普段はクルマネタを中心に記載しているが、仕事でスペインに1ヶ月程滞在し、休日は観光して様々な場所を訪れた。この記事ではスペインへの旅行を考えている人向けに、スペインに滞在した際に訪れた見どころ、現地での困りごとや対策などをまとめてみた。
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スペインってどんな国?
スペインの前提知識といえばMotoGPで活躍する「マルク・マルケス」などの有名ライダーを数多く生み出している国、程度。あとは「フラメンコ」とか「パエリア」くらい?それまでヨーロッパに行く機会といえば新婚旅行でイタリアに行ったくらいしか経験はなかった。今回は仕事で1ヶ月程度、バルセロナ近辺の都市での滞在となった。休日の計画については「サグラダファミリア見れたらいいな~」程度だった。サグラダファミリアだけでなく、バルセロナ近辺のガウディの建築は有名。
実際に訪れてみると、古代ローマ帝国の史跡や、西ヨーロッパの歴史ある建物が並ぶ。ピカソの絵画など有名な見どころ満載。
また、クライミングやマウンテンバイクが盛んな土地であることがわかった。一緒に働いた現地のスペイン人には、休日はマウンテンバイク、クライミングをするという人が結構な割合でいた。日本ではマイナーだが、そういったアクティビティに興味のある人ならさらに楽しめるはず。
スペインは公用語がスペイン語。人口は日本のおよそ半分の5,000万人。現地ではスペインのことをスペイン語でEspaña(エスパーニャ)という。典型的な地中海性気候で、バルセロナ近辺は東京と同じような気温。ただし、冬もそれなりに乾燥している。
なお、中央ヨーロッパ時間(世界標準時+1時間)。日本との時差はマイナス8時間(例えば日本が21時のとき、スペインは13時)。
バルセロナの中心部から少し離れると、ぶどうやオリーブの広大な畑を見ることができる。農業・漁業が盛んで、野菜や魚介類も美味。
スペインでの滞在生活
英語は通じるの?
私はスペイン語の事前知識は全くのゼロだったが、なんとかなった。
バルセロナ市街では英語は「ほぼ」通じる。日常生活に困ることはなかった。一方で、地方の年齢が高い人には通じないことも多い。発音の訛りは独特(彼らにとって日本語訛りの英語も独特に感じるだろうが)ではあるものの、最近の人は学校で英語を習うため簡単な英語でのコミュニケーションは可能。現地のいわゆるホワイトカラーの人は流暢に英語を話すことができため、日常会話やちょっとしたビジネス会話であれば問題なくやり取りできた。
英語で話しつつ、スペイン語で何ていうの?って質問をすると、みんな優しく教えてくれる。あとはジェスチャーを組み合わせて、その場で必要な語彙力を増やしていく感じ。
「ありがとう:gracias(グラシァス)」
「こんにちは:hola(オラ)」
「了解:vale(バレ)」
「良い、美味しい、などの意味でも使える:bien(ビエン)」
「これ何?:¿Qué es esto?(ケ、エスエスト)」
スペイン語しか通じないシーンでは、ネット環境さえを整えれば、Google翻訳もあるのでなんとかなる。
ネット環境
一昔前だと、海外に出かける際には成田空港でポータブルWiFiをレンタルしてネット環境を整えることが多かった。しかし最近ではSIMフリースマホを使っている方であれば、現地でSIMを調達するのが安い。
大きな街には、大体VodafoneやOrangeといった大手携帯電話ショップがある。そこで、Prepago(プレパゴ)というプリペイド式のSIMを購入できる(パスポート必須)。空港があるような都市では英語が通じると思うが、私は郊外のVodafoneで購入したため、英語があまり通じなかったが、身振り手振りでなんとか購入。
渡されたパンフレットにはそんなプランが載っていなかったが、、、、30ユーロ程で1ヶ月140GBまでのデータ通信と、スペイン国内の電話かけ放題の電話番号付きのプランに加入。ホテルもWiFi完備のところが多いので、今回の滞在ではSIMフリーとホテルのWiFiで十分だった。
私の行動範囲ではほぼ問題なく4G、5Gの電波は入ったものの、建物が入り組んでいる料理店などで電波が届かないこともあった。スペイン語しか話せない年をとったウェイターと話をした際には翻訳ができずに恐る恐る注文したものの、それはそれで楽しい経験。
生活習慣
日曜日は、大きなショッピングモールや観光向けの施設以外は閉まってしまうことが多い。有名な観光名所でも、日曜日は閉まっていることが普通にある。特に地元のスーパーマーケット、薬局、電気店、携帯ショップなども日曜日は閉店していることが多い。必要なものは土曜日や平日に買い物を済ませておくこと。
一方、平日は日が落ちた19~20時頃まで保護者とともに外で遊んでいる子供を見かける事があった。街灯の下でサッカーをしている少年たちも多く、平日であれば携帯電話ショップは21時頃まで営業している。最近はあまり見かけなくなったそうだが、「シエスタ(昼寝の時間)」で15~17時は休み、という働き方をする人もいるそうだ。スーパーや銀行などはこの時間は閉店していることがあるので注意。
食事
スペインでは朝食(7~8時頃)、昼食前のおやつ(10~11時頃)、昼食(13時~14時頃)、おやつ(16~18時頃)、夕食(21時~22時頃)という食事パターンを取る人もいる。平日であれば、レストランも20時開店、25時閉店というお店もたくさんある。一緒に仕事をした人たちは17時頃には仕事を切り上げて、自宅に帰るという人がほとんど。知り合いのスペイン人は帰宅後、軽く家でパンやスナックなどの軽食を食べ、家族と過ごした後に、21時ころに夕食を取るとのこと。基本的には昼食(13~14時頃)にガッツリと食べて、夕食は簡単なスナックやタパス(おつまみ)というパターンを好むと教えてくれた。ただ、複数の人種や生活様式が混在しているため、「ホントに人によって全然違う」そうな。
物価
物価は、外食をすれば日本より高いと感じることが多かった(1ユーロ=145円だった)。ちょっと美味しい夕食とアルコールで40ユーロ程度。日本の1.4倍程度の感覚だ。一方、スーパーで売っているパンとワイン、肉などを買い、自炊をすれば日本と同程度の水準まで抑えることができそう。パン・牛肉・ワインやビールは日本より安い。
支払い方法(クレジットカードは必須)
アメリカほどのクレジットカード社会ではないものの、どちらかというとカードでの支払いを主とするのが良いだろう。タクシー、電車、地下鉄などもカードで支払い可能。逆に現金の持ち歩きは最小限とし、紛失に備えて2枚以上の複数のカードを財布を分けて持っておくのが良い。クレジットカードと最低限の現金を持ち歩ける小型の財布を使うのが便利。
カードは、VISA/Masterカードであれば使えなかったお店はなかった。できれば海外旅行保険付きのカードがあれば頼もしい。有料の海外旅行保険付きであれば有料カードであってもすぐ元が取れてしまうので、ゴールドカードを持っておくと便利だ。さらに、空港のプレミアムラウンジが利用できるため、出国前の待ち時間を空いた空間でゆったりと過ごすこともできる。成田空港のラウンジは軽食やアルコールも無料。シャワーも完備されているため、長旅に備えて身支度も可能。海外で過ごす機会があるのなら、持っておくのも良いだろう。今、VISAとMaster両方持っているのなら、どちらかをゴールドカードにするのもアリだ。どちらかしか持っていない、というのであればポイント還元率も高いので、SAISONカードをおすすめしておく。
成田空港のラウンジ。
以上、スペイン滞在生活の基本編。
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