S660 追加メーターの取付⑤:メーターフードの取付(最終回)

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クルマ志考
S660 追加メーターの取付④:計測できる指標と精度の確認 | クルマ志考 | 車を楽しむ、考える、理解する。 油温や水温がわからず、踏んでいいのかどうか、わからない状態で攻めるのは精神衛生上、とてもとても、よろしくない。油温が高く、油圧がかかりにくい状況でアクセル全開で...

ブースト計はSEEKERのメーターフードを使って取り付けたが、油圧・油温・水温計についてはセンターメーターフードの納期に時間がかかったため暫定でメーターに付属していたホルダーで搭載していた。これでも十分視認性は問題なかったが、インパネとの一体感を重視して発注しておいたgarage varyのセンターメーターフードが到着したので、塗装~装着までの作業を行った。

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目次

センターメーターフードの手配

購入したセンターメーターフードは、garage vary製。実は、視認性が良いところにS660購入時に絶対これつけたい!と思っていたためセンターディスプレイ無しを選んだ。↓2021/09/10現在、Amazonでは扱い無いっぽい。

ちなみに、塗るのが面倒な方は、↑のリンクから【塗装あり】の商品も選ぶことができる。

注文してから約2ヶ月。塗装なしのメーターフードが到着。

ガレージ・ベリーメーターフード(塗装なし)

メーターフードの塗装

今回は、白ゲルコート仕上げのFRP品を選択したので、自分で塗装する必要がある。塗装のために用意した材料は以下の通り。

FRP塗装に必要なケミカル

FRPの塗装の経験は10年程前にやったことがあるのみ。その時はバイクのカウルの立ちゴケ傷を直す塗装をしたことがあるのだが、最後のウレタン塗装をする段階で艶ありブラックで塗装する予定が、間違って艶消しブラックで塗装してしまった。結局、下地作りから塗装までの苦労が無駄になってしまい、諦めて泣く泣く新品カウルを買うことになってしまった。それ以来、FRP塗装を敬遠していたが、今回は慎重に実施することにした。

下地処理

今回は、3つあるメーターのうち真ん中の円が少しいびつだったのでカッターで整えた。その後、下地の処理。流れはペーパーがけ→パテ補正→プラサフ。下地処理をしっかりやっておくことで、表面がなめらかな仕上がりとなるので、とても重要(本塗装より、下地処理のほうに時間を掛けるべき)。

ペーパーがけ

塗装下地処理白ゲルコートでコーティングされているので、まずは#800でペーパーがけ。これをしておくことでこの後の工程でのプラサフの乗りが変わってくるので、しっかりやろう。水をつけてペーパーについた削り粉を除去しながら磨く。

塗装前のペーパーがけ
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パテ埋め

ペーパーがけすると、FRP作成の過程でできた”巣”が出てくるので、パテで埋める。埋めたパテを4時間乾燥させて、再度ペーパーがけ。パテを盛ったり削ったりの作業は一瞬なんだけど、パテが硬化するまでずーっと「待ち」となる。気長に待とう。

塗装前のパテ埋め

パテが硬化したら、#800ペーパーがけして、終了。

プラサフ

パテで巣穴が埋まったら、プラサフを塗装する。目的は、本塗装前の塗料を密着させるための下地作り。シリコンオフで脱脂して、プラサフを吹く

塗装前の下地処理
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プラサフを吹くと、今まで気が付かなかった巣穴が見えるようになるので、再びパテで埋める。パテが硬化したらペーパーがけ→プラサフで上塗り。これを繰り返して、表面が均一な下地となるように整えていく。

塗装前の下地処理完了(プラサフ)

プラサフ2度目完了。乾燥を待っている間、同じ艶消しでめちゃめちゃ綺麗に塗装している方(タロさん@tarosan_s660 様)がいらっしゃり、Twitterでアドバイスをいただけた。スプレー缶を温めるのと、プラサフ後本塗装前に軽くペーパーがけ&洗浄するとよい、とアドバイス頂いたので実践。

本塗装

#800で軽くペーパーを当ててよく洗浄し、かつ、本塗装のウレタン塗料を湯煎した。

FRPのウレタン塗装

ここまで4日くらいかけた。天気の良い日を選んで、ウレタン塗装を開始。薄く塗って30分待つ、次にちょっと厚く塗って1時間待つ、最後に1時間置いて合計3回塗装した。

FRPのウレタン塗装

素人にしては満足できる仕上がりになった。

メーターフードとメーターの取付

塗装から72時間経って十分乾燥したので、メーターフードを取り付けていく。すでにメーター付属のステーを用いて取付済みなので、メーターを外す作業から。

メーター(Defiステー)

慎重にステーを外して、今回塗装したメーターフードを、付属の両面テープで貼り付け。

ガレージ・ベリーのセンターメーターフード仮置

メーターの取付

メーターも、両面テープで固定する。固定には↓の両面テープが便利。

この時、両面テープを細く切らないとメーターとメーターフードの間から両面テープが見えてしまう。

メーターの貼り付け
メーターの貼り付け

今回利用したのは、インテリアパネル用の両面テープ。これをハサミで縦に半分に切断し、メーターに巻きつける。細く切断すると、両面テープが伸びる様になるので、伸ばしながらメーターの周りをぐるっと巻きつけるのがコツ。

メーターの貼り付け
メーターの貼り付け

メーターとフードの隙間から両面テープが見えなくなるように貼り付けができた。

メーターの搭載順番と角度

センターメーターフードは、右から油圧・油温・水温の順番で貼り付けた。どれも重要な指標だが、重要度の高い情報を運転席に近くなるように配置した(油圧がかからない状態が一番ヤバいと思ったので)。

追加メーターの取付完了
追加メーターの取付

また、メーターの角度を変更。温度関連は、針が真上を指していれば正常。それより右側は通常より高め、左側は低め。ブーストも同様の考え方で負荷がかかっていれば右側、かかっていなければ左側を指す。油圧は、針が9時の位置より下にあったら低め、というように、針の「角度」だけで大まかなコンディションを確認できるようにしたかったので以下のように調整した。

  • 油圧は、油温が高い時のアイドリング時で1.0x100kPaあたりを保持したいので、1.0を最低目標油圧とし、1.0の目盛りが水平となるように配置(Honda推奨粘度の5w-30使ってても油温が上がると、0.6くらいまで低下する)。
  • 油温は、S660の場合、ノーマルの通常で95℃~110℃なので、105℃になった時に真上を指すように調整。水温も同様に、95℃でちょうど真上を指すように調整。全体的にちょっと高めなのでオイルクーラー欲しいな。
  • ブースト計も、負圧と正圧の境目が真上を指すように調整。
メーター全体像

最終的にこのような配置となった。一番右から、ブースト計・油圧計・油温計・水温計。

街乗りで、水温・油温のメーターの針が真上からちょっと左側に振れていることを確認して完了。

追加メーターの取付完了

まとめ

サーキットで走行時に油温や水温がわからず、踏んでいいのかどうか、わからない状態で攻めるのが精神衛生上よろしくなかったので、車の状況を把握するためのメーターを追加した。当初の目的は達成できたし、コックピットもレーシーになったので満足度がとても高い。

手配した部品

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