家族でお出かけ用のための私のメイン車両はフリードスパイク。サービスマニュアルに記載のオイル交換時期は、15,000kmまたは1年ごとのどちらか早い方。ただし、シビアコンディション(Hondaによると、「渋滞の多い都市部での短距離のみの使用や近所への買い物が中心といった使い方はここに当てはまります」だそうだ。公式HP)で使っているので、今回はそれに従って7,500km(もしくは6ヶ月のどちらか早い方)で交換した。
純正の車高ならば、スロープに載せ、ドレンボルトを緩めて、オイルフィルタを緩めて、新品に交換してオイルを入れるだけ。慣れると30分もかからず完了できるため、いつも自分で行っている。オイルも、高級なオイルを量販店で買うより安く手に入れることができる。
オイル交換手順
Hondaの推奨エンジンオイルは、0w-20もしくは5w-30の粘度で、SN級以上のもの。今回は、所有する他の車輌でも利用しているMobil1 5w-30をチョイス。
同じグレードでも値段が安いCastrol製もオススメ
今回はオイルフィルターも交換する。
スロープに乗せる
スロープに乗せてやれば、ノーマル車高であれば難なくオイルとオイルフィルタを交換することができる。
愛用のスロープはアストロプロダクツ製。車高が低い車両ではジャッキアップの際のスロープとして、また、ノーマル車高の車両であればこのスロープを使ってオイル交換ができるので非常に便利。安いし。
オイルを抜く
スロープに乗せたら、ドレンボルトを緩める。17[mm]のコンビメガネを利用して緩めると楽。
ドレンボルトを緩めると、オイルが抜けるので、下にオイル受けを用意して回収する。
外したドレンプラグは、ワッシャーを交換して清掃しておく。
オイルフィルタを取り外す
オイルが排出されている間にフィルターを緩める。使用した工具はPIAAのフィルターレンチ(フリード、アルトワークス共通)。ホンダ車はだいたいコレでOK。
緩んだら、カップレンチを取り外して後は手で緩める。カップがフィルタに噛み込んではずれない場合、コンコンって軽く叩くと外れる。サイズはピッタリ。使い勝手も良い。
オイルフィルタを外すと、フィルタ内に溜まったオイルが溢れてくるのでオイル受けに入るようにセットしておく。
オイルフィルタの交換
新品のフィルタは、ホンダがアフターマーケット用に販売しているHAMP製を用いる。接合部(ゴム部分)にエンジンオイルを軽く塗る。
手で締め込んで行き、フィルタのゴムの部分が接合部に当たってちょっとパッキンが潰れてから、フィルタレンチで3/4回転締め込む。フィルタには90度ずつ1~4までメモリがついている。今回は、着座した時に見やすかったメモリが3だったので、締め込んでいくと、→4→1→2まで閉めれば3/4回転となる。
ドレンプラグの取り付け
ドレンプラグワッシャーは新品に交換。ワッシャーに新しいエンジンオイルを薄く塗っておくと良い。
14[mm]のドレンワッシャーは、割と多くの車種で使われているので、まとめて購入。ちなみに、私が所有しているS660/フリードスパイク/アルトワークスはすべてコレでOK。
指定の締め付けトルクは39N・mだが、ドレンパッキンは37N・mでも十分潰れている感覚があったので、それでOKとした。オイルで滑って適切なトルクが計測できていないためと思われる。
取り付けたら、エンジンのオイルパンについたオイルや、ドレンプラグ・オイルフィルター周辺についてしまったオイルをよく拭き取っておく(サボると、オイル漏れなのか区別がつかなくなる)。
オイル注入と量の確認
フリードの指定量は、オイル・フィルタ交換時。3.6L。フィルタ交換しなければ3.4L。規定量のオイルを注入し、10分間アイドリングを行う。
オイルの注入口が奥まっているので、ロングノーズのオイルジョッキがおすすめ。エンジンルームにこぼすと掃除が大変。ロングノーズオイルジョッキなら、奥まった注入口でも問題なくオイルを注ぐことができる。
アイドリング後、エンジンをOFFして10分くらい待ち、オイルレベルゲージを確認する。
オイル量が適正かどうかは、オイルレベルゲージを確認する。下写真のオレンジ色の取手がオイルレベルゲージ。
このレベルゲージを引き抜いてウェスなどできれいにして再度差し込んで、再び引き抜いてエンジンオイル量を確認する。エンジンレベルゲージには2つの穴が空いており、上側が上限、下側が下限。その間にオイルが入っていればOK。
フリードのエンジンオイル交換に必要な部品
オイル:Mobil-1 5W-30 SP
フリードの取扱説明書によると、0w-20もしくは5w-30の粘度でSN級以上のオイルが要求されている。オイルのみ交換時3.4L、フィルタ同時交換時3.6L。
今回Mobil-1 5W-30 SPを選択した理由は3つ。
1)高性能合成オイルのため、品質は安定しているであろう。
2)フリードもタイミングチェーンのため、SP規格で新たに追加された「タイミングチェーン保護性能」があること。
3)0w-20でも良いとあるが、フリードの走行距離が10万キロを超えているので、少し固めを入れておくほうが安心だろう。
Mobil-1は、ポルシェでも純正採用(銘柄指定)されているオイルで、以前所有していたボクスターにも使っていたのでブランドの信頼性は抜群。
ドレンプラグワッシャー:94109-14000 ワツシヤー,ドレンプラグ 14MM
14[mm]のドレンワッシャーは、割と多くの車種で使われているので、まとめて購入。ちなみに、私が所有しているS660/フリードスパイク/アルトワークスはすべてコレでOK。
オイルフィルタ(交換する場合):15400-RTA-003
ホンダがアフターマーケット用に販売しているHAMP製を使用。S660と共通なので、これも常に3個ストックしている。
使用した工具類
プラスチックラダーレール
PIAA(ピア) フィルターレンチ W65
ロングノーズオイルジョッキ
オイル処理箱:なんでも良い。値段と容量で選ぶ
値段が安く、自分の車両のオイル量に合わせたものを選べばOK。廃油は各自治体の規定に従って処理する。
関連記事
オイルパッキンが潰れる感覚がわかれば特に必要はないと思うが、私はトルクレンチを使っている。選び方についてはトルクレンチの選び方の記事を参照。
初めてDIYをする!という方であればDIYでのクルマメンテに必要な工具の選び方(基本編)もどうぞ
コメント