長距離ドライブ前に必ずチェックしておきたい、DIY点検項目

GW・夏休み・年末年始などの長期休暇の際に、クルマで遠くに出かける方も多いだろう。ただ、せっかくの楽しい旅行がクルマのトラブルで台無しになってはもったいない。出先での車両トラブルはレッカー移動などのコストが高くなるうえ、長期休暇の際にはカーディーラーも休みとなっている事が多いためクルマが壊れたまま長期休暇が終わってしまうなんてことも…ということで、この記事ではクルマで遠出する際に予め備えておきたいメンテナスとトラブル回避の小技を紹介したい。

目次

よくあるトラブルは?

JAFロードサービス出動理由TOP3によると、2020年度は1年間で200万件以上のサービス救援を行ったそうで、その原因は以下の通り。

1位が「バッテリー上がり」、2位が「タイヤのパンク」、3位が「落輪・落込」となっています。これら3つが全体の約67%を占めており、ドライバーのうっかりミス、メンテナンス不足などの人的要因が多いことが分かります。
(中略)
四輪のタイヤトラブルについては、一般道路と高速道路で大きな違いがあります。一般道路におけるタイヤのトラブルが全体の約18%なのに対し、高速道路は約38%と2倍以上になっています。

https://jaf.or.jp/common/about-road-service/frequency

遠出をする場合、高速道路を使うことが多いだろう。そこで意識したいのがバッテリーとタイヤ。高速道路では、JAFロードサービスの出動理由の約38%がタイヤトラブル(パンク・バースト・エアー不足)だ。どちらも普段からのチェックと、遠出前のチェックは欠かせない。

遠出の前にはいつもより入念なチェックを

普段から自分の車両状態を気にかけているという人であればそれほど神経質になる必要はないと思うが、遠出する際には、普段より丁寧に、以下項目についてチェックしておこう。

バッテリーの残量

車種にもよるし、どのようなバッテリーを使っているか、またハイブリッドか、アイドリングストップ機構がついているか、などにより劣化条件は様々。バッテリー電圧の適正は12.5V以上。最近エンジンをかけない状態が続いたので、12.37Vまで低下。12.2V程度になったら要交換。

詳しくはこちらの記事を参照。

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5年使っていると、流石に劣化してはいるものの、まだまだセルは元気よく回る。フリード・アルトワークスは、しばらく乗らない場合にはバッテリーをこまめに充電しておくこと。時々この充電器で充電してやる。

過充電防止機構がついているのと、一定周期で変化する波形で充電することで、バッテリーの劣化原因となるサルフェーション(電気流さない硫酸塩の結晶)を除去しバッテリーのパワーを復活させる事ができるのがウリ。

タイヤの空気圧は必ず確認しよう

前回タイヤの空気圧をチェックしたのはいつだろうか。エアーは時間経過とともに抜けていく。タイヤの空気圧は頻繁に乗る人は2週間に1回程度、そうでない人も1ヶ月に1度は必ずチェックしたい。ガソリンスタンドで給油の際に店員さんにお願いしてもいいし、セルフのスタンドでも大体エアチェックができる設備が設置されている。

空気圧が低いとタイヤが走行中にたわみ、発熱してしまう。結果、バースト(タイヤ内部から一気に破壊される現象)にもつながるので要注意だ。異物などが刺さっていないかも確認しておこう。

空気圧は運転席側のドアを開けたところに適正値が記載されている。

適正値に応じた空気圧に調整する。ただし、しばらく走った後は走行時にタイヤに熱が入っている。走行前のタイヤが冷えている状態で既定値になるように、走行後は若干高めで調整する。既定値より5%程度多めでも良いだろう。

自宅にエアゲージがあればいつでもチェックできる。かれこれ10年程使っているのがこれ↓。デジタル表示なので他のタイヤとの誤差を少なくできるし、携帯にも便利。

空気入れは、実は米式バルブに対応していれば、自転車用の空気入れを使用可能だが、ものすごく大変。。。

普段空気を入れるという目的だけであれば、こういったモノもある。

以下の記事で紹介している通り、最近は車両のパンク修理キットにエアコンプレッサーが付属しているので、これを使うと便利。

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ただ、車両に付属のエアコンプレッサーは緊急用。車のアクセサリソケットから電源を取れるエアコンプレッサーが売られている。これを使えば、出発前に車のエンジンをかけて簡単に空気を入れることができる。一台持っておくだけで空気圧を定期的にチェックできるのでオススメ。

エンジンオイルの確認

エンジンオイル残量を確認する。

オイル量が適正かどうかは、オイルレベルゲージを確認する。下写真のオレンジ色の取手がオイルレベルゲージ。

フリード(GB3)DIYでエンジンオイル・フィルター交換 オイル量の確認

このレベルゲージを引き抜いてウェスなどできれいにして再度差し込んで、再び引き抜いてエンジンオイル量を確認する。エンジンレベルゲージには2つの穴が空いており、上側が上限、下側が下限。その間にオイルが入っていればOK。

フリード(GB3)DIYでエンジンオイル・フィルター交換 オイル量の確認

しばらく交換していないという人はオイルを交換しよう。

エンジンオイル交換をDIYで行う場合はこちらを参照。

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ブレーキ

ブレーキパッドの残量とブレーキフルードを確認する。パッドはタイヤの隙間からでも確認できる。このあたりはディーラーで車検と1年点検を受けていれば問題ないと思われるが、そうでない場合は減り具合をチェック。

ワイパーと窓ガラス

意外と忘れがちなのがワイパーと窓ガラスのメンテナンス。遠出すれば雨に降られることもある。こんな時、慣れない道で視界がくなると、いつも以上に危険。首都高での雨の日の交通事故発生件数は晴れの日の4倍と言うデータもある。

フロントワイパー・リアワイパーをチェックする。ゴムが劣化した状況だと車検に通らない。フロント用はガラコにブレードごと全とっかえしている。撥水効果も長続きするので視界良好。

フリードの車検:ワイパー交換

今回は、ブレードを交換済みなので、その替えゴムのみ交換した。

リアワイパーは見落としがちな項目。ゴムだけでも交換しておこう。

フリードの車検:ワイパー交換

リア用の替えゴム。フリードのリアワイパーは幅6mm、長さ350mm。ハサミで切って使用する。

また、窓ガラスの汚れを除去しておくことでブレードも長持ちする。夜間や雨天時の走行が多い場合は特に、ガラスの汚れで視界不良とならないように掃除しておきたい。

灯火類

ちゃんと、ヘッドライト、ハイビーム、車幅灯、ウィンカー、テールランプ等が点灯するかどうかを確認しよう。気が付かないで走行すると危険だし、取締の対象となってしまう。

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ガソリン

夜中移動の際にはガソリンスタンドが閉まっていることもあるので注意したい。遠出の前には予め満タンにしておくと安心だ。

ETCカード

意外と忘れがちなのがETCカードの期限。期限が切れているカードを使用すると、ゲートが開かず追突されるリスクが有る。必ず確認しておこう。また、車両に入れっぱなしのETCカードは熱害を受けることがあるのでオススメしない。

まとめ

長期休暇などを利用して遠距離ドライブを計画している方に向けて、出発前にチェックしておきたい点検項目を紹介した。楽しい旅行がクルマのトラブルで台無しにならないように、できる対策はしておいて欲しい。ご安全に楽しいドライブを!

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