前回の車検から2年。フリードGB3の走行距離は138,500km。10万キロを超えた車両で車検を通すには、それなりのメンテナンスが必要となってくる。しかし、実は日頃からメンテナンスしていれば大掛かりな修理額を提示されてびっくりすることは少ない。
私は趣味でちょくちょくDIYで整備しているが、ディーラー点検整備でプロに見てもらったという安心感はとても大きいため、今回の車検はディーラーでお願いすることにした。ディーラーに点検整備に出す前に次に挙げるチェック項目を自分でできる範囲で事前点検しておくことで、費用の低減にもつながるし、自分の車のコンディションを把握するいい機会になる。
今回の車検のための整備内容
今回は、以下の項目について自主的に事前点検を実施した。以下が自主点検項目。
ディーラーでチェックする項目なので、こちらに沿って車両をチェックする。ちなみに、CVTフルードについては経験やノウハウがないのでディーラーに完全お任せ。
ワイパーのチェック
フロントワイパー・リアワイパーをチェックする。ゴムが劣化した状況だと車検に通らない。フロント用はガラコにブレードごと全とっかえしている。撥水効果も長続きするので視界良好。
今回は、ブレードを交換済みなので、その替えゴムのみ交換した。
リアワイパーは見落としがちな項目。ゴムだけでも交換しておこう。
リア用の替えゴム。フリードのリアワイパーは幅6mm、長さ350mm。ハサミで切って使用する。
バッテリーの状態
あまり乗らない車両だとバッテリーへの負担も大きい。交換したのは4年前だったのだが、まだ電圧は問題なさそう。とりあえず充電しておく。
“パルス充電でサルフェーションを除去しバッテリーのパワーを復活させる”ってのが売りの充電器。しばらく乗らないときにはこまめに充電しているので、バッテリーが長持ち。バッテリー交換となるとコスト高なのでこまめに充電できるものがおすすめ。
エアクリーナーの交換
エアクリーナーも2年に1回は交換。今回はHAMP製のエアクリーナーを使用した。エアクリーナーボックスの取り外し方は、以下写真の通り。
取り外すと、エアクリーナーが見えるので交換する。
左が交換前、右が交換後。HAMP製が安価。
エアコンフィルターの交換
エアコンフィルターも交換してしまおう。グローブボックスの左右を押すと、グローブボックスが外れ、奥にエアコンユニットが見える。
ものすごく汚れてた…こちらも安価なものが出ているので交換。
使用したフィルタはこちら。
タイヤの確認
タイヤがすり減っていたり、ひび割れていないかどうかを確認。ひび割れや、スリップサインが出ていたら交換が必要。ただ、溝があったとしても、タイヤはゴム製品なので固くなって本来の性能を発揮できなくなってしまう。乗り心地も安全性も低下するので、4年に1度は必ず交換したい。私は、安い海外製タイヤを短いスパンで交換している。詳細はこちら
エンジン周辺の確認
フリードはプラグへのアクセスがとても悪い…プラグ交換のためにはワイパーを外す必要がある(!)ため、今回は時間がなくてパス。スコープカメラでプラグキャップ周りの状態をチェック。キャップの外れやオイル漏れなどがないことを確認。
使用したスコープカメラはこちら。
プーリーベルトのたわみをチェック。問題なし。
ジャッキアップ
続いて、下回りやブレーキ関連のチェックをするので、ジャッキアップする。ジャッキアップ方法はこちら
ブレーキパッドの残量確認
ブレーキパッドおよびブレーキローターは前回車検の際に交換している。タイヤを外して、ブレーキ周りの確認を実施。フロントのパッドの残りは7mm。パッドが片輪に2枚付いているので外側のパッドを計測し、内側のパッドはキャリパーにある覗き窓から確認する。
リアブレーキシューの確認
フリードはドラムブレーキであるため、リアブレーキを確認するためにはドラムを外す必要がある。パーキングブレーキを解除した状態で、リアドラムのサービスホールにM8のボルトを締めていくと外れる。
ドラムが外れたらブレーキシューの厚さを確認する。交換したばかりなので減ってない。4.5mm残。
下回りの確認
ジャッキアップして、ウマを噛ませてから車両の下に潜り、オイル漏れや錆の状況を確認する。エンジン・CVTなどの接合部からオイル漏れがないことを確認する。併せて、ホースから冷却水の漏れなども見ておくこと。
また、ドライブシャフトブーツ、ボールジョイントブーツなどのゴム製品に関してもグリス漏れがないかどうかを確認。前回車検時にボールジョイントブーツは交換している(作業写真忘れた…)ので良好。一昔前の車だと、この辺からグリスが漏れて大変なことになっている場合があるので注意。
ブレーキフルードの交換
毎回、車検の際にはセットでブレーキフルードを交換。(作業はこちら)
油脂類の残量の確認
リザーバタンクの冷却水量、ブレーキフルードの残量、エンジンオイルの残量を確認。
診断機チェック
診断機を使って車両CPUに残されているエラーコードを読み出す。もともとは以前乗っていたポルシェ987ボクスターのチェック用だったが、Honda車のデータのみを追加で購入するとHonda車(S660やフリード)の診断ができるようになる。日本語対応。
OBDコネクタに接続してエラーコードを読み出し。
全件チェックOK。異常なし。この辺は流石日本車だ。ポルシェは何かしらエラー出てたのに。
使用した診断機についてはこちら
前回の車検および12ヶ月点検の際に整備した内容
前回の車検の際にプラグ交換やブレーキパッドの交換、キャリパーのOHをしている。整備内容はこちら
また、リアドラムブレーキシュー・冷却水・ウォーターポンプ、プーリーベルトの交換は12ヶ月点検(自主)の際に実施しているので今回の車検整備ではパス。
リアドラムブレーキシュー交換はこちら
冷却水・ウォーターポンプ・プーリーベルトの交換はこちら
オイルは定期的にDIYで交換しているため、こちらも今回は対象外(オイル交換の記事はこちら)
まとめ
以上で、事前点検は終了。購入からそろそろ10年。走行距離も10万キロオーバーなのでチェック項目や交換部品が多くなってくる。今回はディーラー車検なので全てお任せしてもOKだが、自動車の点検は所有者の義務である。日常点検を行うこと整備しておくことで費用の低減にもつながるし、何より整備が楽しい。自分でできる範囲で楽しくチェックすることで愛着も湧く。これからも大切に乗りたいと思う。
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