S660の2022年夏の中古市場価格とおすすめグレード

S660は2015年に生産を開始。2022年の生産終了に伴い、一時期、プレミア価格がついていた。2022年夏現在のS660の中古相場とともに、おすすめグレードと今後の展望を勝手に予測してみた。

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S660の魅力

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私は、ポルシェ987ボクスターからの乗り換えである。

誤解のないように言っておきたいが、987ボクスターはとても良い車だ。何種類かのポルシェをクローズドコースで運転したことがあるが、特に私が購入した2.7LのMT(所謂、素のボクスター)はポルシェの良さを体現している車だと思った。しかし、私には少々「オトナ過ぎた」と思う。987ボクスターを全開にする機会なんて滅多にないし、回して楽しむステージと言うのは限定されてしまう。街乗りで余力を残して運転する、というのも楽しいものだが、そこまで大人になりきれなかったというわけ。さらに、基本DIYで整備を行う私にとってはボクスターは正直、メンテナンスが面倒な車だった。

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S660が出た当初(と言うか今もかも知れない)は、「軽自動車に200万円は高い」というような声もあった。しかし、使い切れる馬力とMRのパッケージ、今後の安全装備の義務化や燃費規制などでこの手の車に乗るのは難しくなっていくだろうと考えて購入した。

結果、とても満足している。これは、各人がクルマに何を求めているのか?によるところが大きいと思う。S660のハンドリングとブン回せる性能、軽量な車重が生み出すコーナリングの楽しさはクラスレスであり、さらにミニサーキットなら大排気量の車をカモれるポテンシャルがある。

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今後、ROMチューンや気になる箇所を変更していけば、理想の1台になるかもしれない。もちろん、それぞれのライフスタイルや車に対する考え方は様々なので、万人におすすめできるものではないかもしれないが、オープンでキビキビ走れる、MRレイアウトの軽量の車(しかも日本車)というのは貴重な存在であろう。

おすすめグレードは?

S660は新車価格で232万円のα、203万円のβの2グレード。それぞれに6MT/CVTが設定されている。この手の車にはよくある通り、中古車の価格はMTのほうが若干高い傾向があるが、ロードスター系のそれと比べると小さい。それでも、今後MTはどんどん無くなっていくと思われることもあり、ダイレクト感を味わえるMTをおすすめしておく。

αでは、フロントのアクセサリーライト、シートヒーター、クルーズコントロール(自動減速機能はない)、が付き、ペダル類、革巻きステアリング、革巻きシフトノブ、アルミホイール意匠などがβに対して豪華になっている。

逆に言うと違いはそれだけなので、今後交換するつもりの人はβがおすすめ。自分も新車のときにどちらにしようか迷ったのだが、どうせステアリング・シート・シフトノブは変えてしまう予定だったので、βを選択した。ノーマルのまま長く乗りたいという人には、αの方がお得と思う。ModuloXのような豪華グレードもあるが、プレミアが付いている。本当に好きならばそちらを手に入れるというのもアリだが、流石に気軽に買える値段ではないのでここでは省略。

色については、特にこだわりがなければ白や黒などの人気色を避けると安くなる傾向。私は、黒が良いかなと思ったのだが妻からシルバーを買うように言われた。理由は「ただでさえ小さいクルマなのに目立たないから」だそうだ。素直に従うことにした。

2022/06/21現在の相場と今後の予測

さて、現在S660は生産が終了。環境規制・安全装備などに適合することができなかった(莫大なコストがかかる)結果だろうと言われている。手に入れるなら中古で探すしかない。カーセンサーの情報だと、最多価格帯は320万円以上となっているが、これはModuloX等の限定車。通常グレードであれば2015年の初期型であれば、走行5万キロ以下であれば大体180万円程度で取引されている。

状態の良い車両や限定車は高価格を維持しているが、通常モデルであれば生産終了プレミアからは少し落ち着いてきたのかな?という印象。流通数も654台(2022/06/22現在)であり、それなりに市場には出回っている状態。

今後、環境規制がますます強化されていくため、こういった車に乗れる機会も少なくなってくるであろう。よって、欲しいときに手に入れておく、というのも良いだろう。

中古車市場を探してみる

まずは、中古車サイトで探してみて、相場を把握しておくこと。できれば数台、実際に見に行ってみるのが良いだろう。台数はまだまだある状態で、レア車という程ではない。よって、即決してしまうより、一度自分の欲しい気持ちを整理してからでも遅くはない状況だろう。安くない買い物である。欲しいグレードやおおよその相場をきちんと把握しよう。

中古車購入にあたり不安となるメンテはしっかり行いたい。ただ、価格は抑えたい。そこで、ディーラー販売の中古車だけにこだわらず、割安の中古車を探すという選択肢もオススメ。今まで、ディーラー以外で中古車を何度も購入ているが、違法改造ではない限り、ディーラーに持ち込めばきちんとメンテしてもらえた。
レア車輌の場合は、争奪戦になることもあるので、中古市場で大きな流通量のある大手のガリバーなどが提供している中古車無料お探しサービスプログラムに申し込んでおけば、自分の希望にあった車輌を探してくれる。大手は流通量も多く更新が頻繁なので、希望だけ伝えてあとは待つだけだと楽。その間に別の中古車サイトを巡回して探すことで、効率的に希望の中古車に巡り会えると思う。



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