サーキット走行は車両に大きな負荷をかける走行である。定期的な消耗品の交換や状態のチェックを走行後に行うことによって、車両のコンディションを良好に保つことができる。サーキット走行後のメンテナンスについては、走行前のメンテナンスと同じ。走行前の準備については、こちらの記事(「【初心者向け】はじめてのサーキット走行と準備」)を参照。最低限でもブレーキパッド・タイヤ・オイル・冷却水チェックしておくことでトラブルの未然防止にもなる。
サーキット走行後のメンテナンス
日光サーキットを走行したのでアフターメンテナンスを実施した。といっても、日常のメンテナンスと同様のことをやるので特に何か特別なことを実施したわけではない。
エンジン周辺のチェック
まずは停車状態で外観に傷はないか、油脂類の漏れなどがないかをチェック。ジャッキアップしてしまうとやりやすい。冷却水・ブレーキフルード・オイルの漏れなどがないことをチェックしよう。
特に純正から追加変更している部品との接点は、念入りに。
ジャッキアップ方法はこちら
エンジンオイル&フィルター交換
サービスマニュアルでは、オイルは5,000kmもしくは半年毎のどちらか早い方での交換を推奨されている。走行前に交換しておけば、走行後の「街乗り」程度はそれほど気にしないことが多い。しかし、一度120℃程度まで熱が入ったエンジンオイルは性能が劣化しているので、特に油温が上がりやすいサーキット走行後は交換するようにしている。油温計があると、メンテナンスの指標になる。特に、S660の場合はオイル量が2.6L(フィルター同時交換)と少ない。ここはケチらず交換してしまおう。
S660はエンジンオイル交換方法については、こちらの記事を参照↓
ミッションオイル交換
Hondaサービスマニュアルによると指定交換時期は8万キロ(CVTは6万キロ)とのこと。ただ、S660のミッションオイル容量は、分解整備時1.4Lと少ないのでちょっと心配。今回は慣らし終了後、一度ミッションオイル交換した時に購入した余りのオイルがあったので交換。目立った鉄粉などはなかったのでやらなくてよかったかもしれないが、LSDなど入っている場合は交換が必要だろう(LSD入れると入るオイル量も少なくなるため)。
ミッションオイル交換については、こちらの記事を参照↓
タイヤのチェック
タイヤの外周にはタイヤカスがたくさん付着している。しばらく走れば勝手に取れるが、大きな物は取り除いておく。減り具合もチェックしておこう。サーキットでは空気圧を温間(タイヤが温まった状態)で調整するので空気を抜く方向で調整する。よって、タイヤが冷めた状態(冷間)で適正な空気圧に調整する。
今回は運の悪いことに、タイヤに金属片が刺さっていることが判明。点検して良かった。サーキットは路面がきれいでそれ程ゴミは落ちていないので、移動の際に運悪くタイヤに刺さったのだと思う。パンク修理だと安く済むのだが、激しく走行する場合にはパンク修理剤ごと吹っ飛んでしまうので、新しいタイヤを購入することにした。S660のタイヤ交換についてはこちら↓
ブレーキ周りのチェック
S660のブレーキはソリッドタイプ…ブレーキの負荷が大きい走行をするのならばベンチレーションディスクに変えたい所だ。しかし、日光サーキットでは特に必要性は感じなかった(そもそもブレーキは1コーナーと最終コーナーしか使わないし、どちらもフルブレーキしないので負荷も小さい)。特に異常はなし。
パッドの残量とブレーキフルードの状態、ハブボルトの異常もチェック。ハブボルトは清掃しておくとカジリ防止にもなる。
まとめ
サーキット走行では高負荷の環境下での走行となる。よって日常の点検以外にも各種消耗品のメンテナンスを行い、良好なコンディションを保つことがクルマを長く楽しむコツであると思う。ディーラーに点検を出すと費用が高額になりがちとなるので、自分でメンテナンスできる範囲のメンテナンスはDIYで行うのが良いだろう。
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